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2018年7月25日 (水)

消える仕事

 2045年には人口知能が人間の知能を越える「技術的特異点(シンギュラリティ)」が来るという。

 オックスフォード大、マイケル・オズボーン教授の説だが、実際にはもっと早いのではないかという気もする。

 当然のことながら、将来的には消滅もしくは半減する仕事が色々出てくる。

 ちなみに 「あと10年で消える仕事」として挙げられていたのは、以下のようなもの。

 ・スポーツ審判員

 ・集金人

 ・レジ係

 ・測定技術士

 ・データ入力作業員

 ・不動産ブローカー

 ・ホテルの受付

 ・銀行の融資係

 

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2018年7月17日 (火)

大きなワイングラス

 アベノミクスではなぜトリクルダウンが起きないのか?
 週末の「初耳学」で林先生がシャンパンタワーを使って説明しており、大変わかりやすかった。
 ただ、その映像をできればもう一度見たいと思い「トリクルダウン」でググった所・・・パクリ先というか、彼のネタ元がすぐ分かった。
 偉いのは林先生ではなく、この図を作った人だ。
Photo_3
Photo_5 
 とは言え。
 林先生は「上のワイングラスが大きくなったのでトリクルダウンは起きない」といっただけで、そもそも「なぜ格差がそんなに拡大し、上のグラスはなぜそんなに大きくなったのか?」についてはコメントしていない。
 また・・・この図についても、1つ決定的に抜け落ちている視点がある。
 第一に、非正規雇用を助長した小泉改革に続き、格差社会を決定づけたのはアベノミクスの円安誘導だろう。
 「初耳学」と同じ日の朝のNHK討論で、藤井裕久さん(民主党政権で財務大臣)が言っていたとおり「自国通貨を弱くする政策は邪道」であり・・・まさに「アベコベノミクス」。
 円安になることの最大の享受者は大手の輸出産業と見るのが一般的だが、昨今の大企業はすでに大部分を海外生産しており、その意味ですでに円安メリット神話は崩れている。
 しかし、その新たな享受者がいる。
 筆頭は後でも述べる海外投資家である。
 一方で円安は当然、原材料を輸入する中小企業を圧迫する。日本企業の99%は中小零細企業。総所得の8割はそこからの給与となっている。大手中小問わず「正社員になれない人」が増える傍ら、円安により前にも増し苦しくなった多数派サラリーマンの給与は上がらず。
 他方では円安により、輸入食材などなどを購入する家計は一般的に苦しくなる。
 ある車会社の重役が「最近の若い子は車に乗らない。何かいい方法はないか?」と言っていたが、「乗らない」のではなく「乗れない」のであって・・・自分たちのような大手輸出会社含む社会構造への鈍感さたるやはなはだしい。
 第二に上のワイングラスが大きくなった最大の要因は、異次元緩和と株だと思う。
 中央銀行が発行通過量を調整すれば景気対策できると言ったのは、数十年前に流行ったマネタリストと呼ばれる人たち。しかし、以前にも書いたが、お金が国境を越え世界をかけめぐる現在では、ほとんどこの理論は通用しない。
 異次元緩和されたお金の行き先は株や外債。
 外国人投資家も円安のうちは日本株を買う。
 投資で大儲けする人々、また配当でそれなりに潤う人々もいるが、株など持たない大多数の庶民の生活はおきざりにされたままである。
 経済成長下のデフレはそんな感じで起こっているのであり。
 株が高い=景気がいいという神話もすでに実態がないものになっている。
 
 さてそんな中での日本の未来だが。
 恐らく、日銀や年金機構は今後も覚せい剤中毒者の如く、株を買い続けなければならないだろう。もし止めたら株暴落→連動し国債暴落→金利高騰(→インフレ)と続き、かくして日本経済は「デフレ脱却」??? 日銀マネーで日経EFTが大量に買われ、すでにいくつかの企業が実質的には国営企業化?されているという、笑えない噂もある。
 もう1つ、図で表されていない重要ポイントは「ワインボトルの中味の正体」である。
 よく言われる話だが・・・国の借金はすでに1000兆円超。つまりワインとして見えるもの相当部分は下から巻き上げたものではなく、税収で利息を払えなくなるほどの借金で買ったものだ。
 
 言い換えれば、ワインは図のように循環はしておらず、「個人なら自己破産」の状態で借金として供給されているという訳である。
 関係者の本音は「稼げるだけ稼いで、後は野となれ山となれ。だって他にいい方法ないじゃん」て感じ??? ・・・これまさに、バブルの頃にそっくりである。
 ついでに言えば、麻原の公開処刑前夜(西日本大豪雨さなか)の「赤坂自民亭」のことを、ほとんどのマスコミはスルーした。偶然かも知れないが、先の藤井元財務大臣の放送も、「邪道」発言の途中で突如終了したりしている。
 マスコミや司法がほぼ信頼できなくなっている今の状況は・・・第二次大戦前にも似てると言える。

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2018年7月 9日 (月)

色々あった一週間・・・だけど

 まさかなNEWSがてんこ盛りの一週間だった。

 (その1)ワールドカップ

 日本チームはよく頑張った。

 だけど・・・まさか2点差をあんなにあっさりひっくり返されるとは。

 イタリア紙は「あそこまで活躍していた2選手を終盤に交代させたことが敗因。監督の采配ミス」という分析だった。

 日本チームは確かによく頑張ったのだが・・・「ベスト16くらいで大騒ぎなんてどうよ?」とか含め、もっと色んな意見があっていい。

 (その2) 「潜伏キリシタン遺跡」の世界遺産登録

 皆が皆、禁教令にひれ伏す中で信仰を守った先人たち含め、関係各位の喜びいかばかりかと思っていた。

 だけどその矢先、大雨・台風がきて・・・琉球グスク今帰仁城跡(世界遺産)の石垣がまさかの崩壊。

 紀伊山地の霊場と参詣道に台風が来て熊野古道(世界遺産)が無茶苦茶になった際にも問題になったのだが・・・国の既存の支援策では十分に修復できない可能性もある(熊野古道の場合は「幅〇m以内は道路ではないから国交省は手出しできない」「文化庁の修復予算は200万円以上のものにしか使えない(=以外は地元のボランティアで維持)」など。

 国は世界遺産の数を「増やす」こと以上に、確実にまたできるだけ永続的にそれらを守って行ける仕組みづくりに注力すべきだ。

 

 (その3)西日本豪雨

 で、そんな話をしていたら・・・今度は西日本豪雨。

 お隣の神戸市灘区では山が崩れ、全国では200名近い人が犠牲になったものと思われる。

 当方自宅も山から30mなので・・・怖怖怖。

 子どもたちの期末テストも週明けまでまさかの延期。

 (その4)オウム真理教・麻原処刑

 EU諸国など、死刑制度廃止に踏み切る国が多数を占めるようになってきているご時世。

 メディアがそれをリアルタイム?で報道したことはあまりにも異質で残忍だった。

 だけど・・・首相と法務大臣、防衛大臣らが西日本豪雨のさなか、処刑前夜に笑顔のポア宴会をしていた事実が発覚。

  「国全体がオウム化している」というのは宮台氏の指摘だが。

 少なくとも霞が関・永田町特区は確かにオウム化してしまっている。

 ちなみに首相は翌日は二日酔い(15分会議し帰宅)。

 アウトやろこれは、さすがに。

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 (その5)文部科学局長子息の裏口入学

 何名かが指摘しているように、当方もこれは「氷山の一角」と見る。

 それにしても検察+法務省・・・リニア談合等の民間摘発→籠池長期拘留→籠池保釈→佐川不起訴→今回の摘発→オウムの大獄 と、この所「大活躍」。

 法務事務次官は「セットプレーの黒ちゃん」と呼ばれる人物で。

 首相批判封鎖のためのセットはもちろん籠池拘留と佐川不起訴。籠池保釈ももちろん佐川不起訴批判をかわすため。存在感や権力誇示ではリニアと籠池拘留。佐川不起訴を経てついた「検察不要」「民間いじめの悪代官」イメージを払拭するために、今回は文部科学局長を摘発。

 で、もりかけ終焉のためのまさかかつ渾身のセットプレーがオウム大量処分。

 息子を裏口入学させるための悪事が即刻厳罰なら、自身が昇進するために国会でウソをつき、文書改ざんを指示した佐川も当然有罪だろう。

 よほどの後ろ盾がないと、ここまでできる訳がない。

 だけど。

 麻原処刑にもしもう少し早い時期が選ばれていたとすれば、その後に千葉地震→高槻地震→西日本豪雨→二回目の千葉地震が連続していたことになり。

 ・・・麻原は第二の菅原道真に化けたか?

 (その6)タイの子どもたち

 そんな中の唯一の明るいNEWSが、洞窟で生存していたタイの子どもたち。

 チャンライ県には行ったことがあり、ラオス国境の町・メーサイでは両国人が時間制限つきで自由に行き来できる関門があったりするのだが。

 それにしてもこの子どもたちのたくましさやコーチの工夫はほんとすごい。

 だけど・・・これが日本なら、とっくに生きるのを諦めているか、ネット上が「そんな所にいくからだ」「コーチは責任とれ」「親はテレビになんか出てないでちゃんとしつけしろ」「迷惑かけたことを謝れ」といった話で溢れかえるだろう。

 辛坊さんも・・・タイに生まれればよかったのだ。

 日本では何を言っても全く説得力ないが・・・マイペンライ!

 (その7)歌丸師匠死去

 「笑点」。

 自分が小学生の頃からやっていたのを、今、45歳も年が離れた子どもが見ているのだから感慨深い。

 だけど。

 番組の転機、あるいは長寿化のきっかけとなったのは歌丸と、はるか以前にこの世を去った三遊亭小円遊との「罵りあい芸」と言われる。

 以降、同番組は出演者に「ボケ」「キザ」といったはっきりしたキャラづけをするようになり今日に至る。

 だけど・・・よく考えれば当時の小円遊はまだ40そこそこ。

 じいさんキャラの歌丸も当然若かった。

 そういえば三島由紀夫が亡くなったのも確か45歳だ。

 日本の重心がその後いかに高齢化し、今日に至るかがよく分かる。

 財務省の佐川・福田らに象徴される我らが世代はもちろん、亡くなる間際まで高座を務めようとした歌丸世代にも責任の一端はある。

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