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2018年6月 1日 (金)

「補助線」としての日本大学

 安倍政権・霞が関・加計学園の三兄弟に共通するのは、
ボスや組織の保身のためなら「平気でウソをつき」
「それで何とかなると思っている」点である。  昨今、その業界にさっそうと期待の新人が登場した。


 「日本大学」である。
 その組織体質が三兄弟そっくりだと評判になっているが、
より細かくは
例えば「首脳陣に全く知性が感じられない」点では安倍政権と、
「ひたすら内向きな組織でしかない」ことでは財務省と、
「メディア対応0点」で「いつまで経ってもTOPを出さない」
面では加計学園に酷似している。
 しかも、日大の場合は体育会系なだけに、実にその構造が分かりやすい。
 日大はそんな「OPEN社会で生き残れない組織」の
ミニチュア・モデルと言える。


 三兄弟には、
「知性」では霞が関と安倍政権・加計学園、
「内向き」という点では霞が関・加計学園と安倍政権、
「TOPを出さない」面では加計学園と安倍政権・霞が関との間に
それぞれ非・共通項がある。
 「日大」はそんな三兄弟のわけわからん闇と闇を結ぶ
・・・「補助線」のようなイメージでもある。


 さて。
 三兄弟に日大を加えた、この間の全ての関係者の中で、
唯一事後処理能力に長けていたのは
言うまでもなく、日大の宮川選手である。
 国民のためではなく自己保身と政治権力のためにだけ働く官僚、
公文書を勝手に書き換えても「無罪」だという検察、
権力者に平気で従うプラウダのようなマスコミなどなど
・・・昨今の日本はもうすでに「底抜け」感満載なのだが。
 逆に言えば。
 あまりにも隠蔽・ねつ造や嘘がまかり通って皆うんざりしている
からこそ、正直に語った者が勝ちって面もあるのだろう。
 その意味では、宮川選手(と、彼への世間的評価)も新しい?モデル、
もしくは「補助線」として後に続く人々に大きな気づきを与えた。
 
 宮川選手はかくして「ファースト・ペンギン」となった。
 海に入るペンギン、あるいは芋を洗う猿たちが次々に現れる。
 再度の会見を開いたのは前川元次官だ。

 愛媛県知事や籠池氏ら含め、
こうした路線の追随者は今後もどんどん出てくる。
 だからこそ、いつまでたってもネタはつきない。


 安倍さんの権勢が続くのは長くてあと3年。
 そんなものに操を立て、
せっかくの「正直に生きるチャンス」をふいにした
柳瀬・今治市長・大阪地検などは明らかに大アホである。
 地検女性部長にはまだわずかに、
辞表叩きつける最後のチャンスが残されているけれど。



 ところで。
 最後のチャンスと言えば。

 安倍さんにとって、
V字回復へのラストチャンスは米朝会談決裂であり、
それは多分もう終わった。

 彼にたとえ三期目があったとしても、
それは恐らく自民党にとって茨の道となる。

 言い換えれば、ボールはすでに
モリカケ追及する野党はもちろん官邸内にもなく、
生き残ろうとする自民党の(安倍以外の勢力)側に移っている。




 5年内の大胆予測
・市民連合政権、もしくは野田聖子首相誕生。

・財務省は予算省・理財庁・財政再建庁(←いかにもアリバイ作り)に解体。
 東京五輪後ついに日本倒産。
・佐川元国税長官は故郷福島で小さくなって暮らす。

・今治市長落選による拠出金停止に伴い加計学園倒産。
 籠池氏が土地取得に乗り出し、前川管財人と折衝 「土地の下が岩盤になっているので分割払いで購入したい」。

・宮川元選手は母校の「危機管理学部」で教鞭。

・道徳教育に「ウソつき権力者の末路」シリーズ。
・今井元秘書官は「高プロ」により過労死。





 おまけ
 1)笑点やるね!
 
 https://t.co/kCpRXzbBXk


 2)日大には「TOP出てこい!」とおしかけるマスコミが
イタリアや岡山に全く行こうともしないのには全く釈然としない。
 3)加えれば私的には
関学アメフト部を動かし記者会見させたのだろう、
(そして挙句の果てに自らが画面に登場までした)
「被害者の父」のモンスター・ペアレンツぶりにも
あまり感心できない、胡散臭さを感じている。
 

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