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2018年3月13日 (火)

多言語HPのすゝめ

 仕事(世界遺産+南北近畿振興)上、

10程度の言語による観光系HPを

(未完成分ふくめ)一応4つ運営している。



  世界文化遺産地域連携会議 www.worldheritagejpn.com

  北近畿・琵琶湖 食と歴史の回廊 http://northkansai.com/

  紀伊山地の霊場と参詣道入門 http://kii-m-r.com/

  歴史街道推進協議会 http://www.rekishikaido.gr.jp/

  来年度に作りたいと思っているのは、

12月に東京で開いた「紀伊山地三霊場フォーラム」

(吉野・熊野・高野の宗教界重鎮が参加)の内容を

11言語で起こしたそれである。

 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の最大の特徴は
「仏教・神道・修験道の3つの聖地がこのエリアに共存し、
それらが相互に古道によって結ばれ、現在も活動している」
点にある。
 しかし、大変広域な上に情報発信主体がバラバラ
(3県、23市町村、鉄道ではJR東海・JR西日本・
近鉄・南海・・・)なため、
(高野山・熊野古道といった個別情報は発信されても)
遺産全体としての登録コンセプトがあまり
理解されることなく今日に至っている。


 そうした問題意識の下で、同シンポジウムを企画したが、
対象者は数百名のレベルにとどまらざるを得ない。
 その意味ではイベントそのものを実施すること
以上に、その内容をいかに事後告知するか
「肝」になる。

 

 さて、わが国の大多数の世界遺産や観光地は、
主に東アジアから外国人観光客を誘致している。
 そのような中にあって「紀伊山地の霊場と参詣道」は
欧米豪からの外国人観光客の誘致に成功している
先進事例の一つとなっている。
 観光での国際的な賞も受賞している田辺市
くまのツーリズムビューローや
フランスでの「高野山ブーム」などがその最たるものだ。

 

 ちなみに。
 手前味噌ながら・・・高野山を多数のフランス人が
訪れるようになったきっかけは
当方が15年前に実施したプレスツアーである。
 ツアーに参加したル・モンド記者(故人:下P)
が執筆した書籍(高野山の文化・生活を紹介)が
同国において準ベストセラーになって、
以降、それを読んだ多数のフランス人が同遺産を
訪れるようになり、今日に至っている。

 

(彼らの存在なしに、同地の宿坊経営は

立ち行かない・・・と言って下さる人もいる)



 



 
Photo

 (パリの日本ブースで再会!)

 
 このことの最大の教訓は、
欧米豪からの(文化度や知的レベルの高い)
外国人観光客を迎え入れるためには
「通り一遍の観光情報」では駄目で、
相当にレベルの高い文化的情報の提供が不可欠だ
という点である。
 今回事業はそうした高野・田辺などの経験や
ノウハウを踏まえた上で企画されており、
それを外国人宿泊客の増加につなげていく
ことには一定の勝算がある。

 

 もちろん、国益の観点から当然意識すべきは
2020年の東京オリンピック・パラリンピックである。
今回事業もその前年までに多言語HPを立ちあげることを
目指している。
 日本への世界の耳目は2019年頃より急速に高まる
ことが確実視され、
わが国にとってはその時期こそが
「東アジア偏重インバウンド」から脱出する
絶好のチャンスなのだが
現在の所、そうした認識・行動が大きなうねりに
なっているとは言い難い。
 そのような中せめて、
欧米豪重点のインバウンドに成功している
数少ない世界遺産であり、
かつ全体コンセプトのアピールが急務な
「紀伊山地の霊場と参詣道」情報くらいは
(英語やアジア言語だけではなく)独・仏・スペイン・・・
等々の欧米言語で発信できるようにしていきたい、
というのが当方の思いだ。

 

 成果の目論見という意味では、
英語は決して世界人口の大多数を占める言語ではない
(例:最大人口を持つ言語圏はスペイン語)。
 しかしながら、欧米言語の情報発信に取り組んでいる
国内地域はまだ少数であり、
そうした国々の国民は英語を自ら翻訳する以外に
日本情報にアクセスする手段がない。
 そんな状況の下、
日本への注目度が自然と高まっていく2019-20に
このような事業(質の高い情報×各母国語での発信)を
実施する地域が(紀伊山地に限らず)
比較優位に立つことになるのは当然だ。


 当方的にはできれば・・・来年再来年には
法隆寺を対象に同じような事業をしたいと考えている。
 世界遺産第1号、
また大阪(天王寺駅)から20分の立地にも関わらず、
一般的には「京都の奥の奈良のそのまた奥にある寺」
くらいにしか思われておらず、
「これじゃ、あまりにもったいないでー!」と
今、地元をけしかけ始めた所である。

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コメント

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投稿: Otelchath | 2018年3月19日 (月) 02時17分

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