« 北近畿・DMOと連携 | トップページ | 多言語HPのすゝめ »

2018年3月 5日 (月)

既に亡国の民たり

 2018年3月5日付毎日新聞「風知草」に、特別編集委員の山田孝男さんが書かれていた。

 「原発ゼロ・自然エネルギー法案は今週、立憲民主党が国会に提出する。法案反対の電力系労組の働きかけもあって希望の党や民進党は乗らず、否決必至」

 これを読み、まず思い出したのは、かつて妻が神戸で民主党の候補者だった頃のことである。

 当時総理の野田さんが「原発ゼロを目指す」と発言した所、電力労組関係者から「その(原発ゼロ)立場を表明するなら応援できない」との話があったらしい。

 彼らがそうした申し入れをしたことがけしからんとは思わないし、電力を生業にする関係者が「総理が仰るなら、はあそうですか」と言えるはずもなく、その意味では普通の範疇の行動だ。

 が。

 驚き呆れたのは、その瞬間、県内民主党衆議院候補者の少なからずがそそくさと尻尾をまき、チラシ等から原発ゼロに類する表現を削除してしまったことである。

 ・・・議員になれれば何でもいいんだな、この人たち(溜息)。

 時が流れ。

 「希望の党」発足時、小池さんの「踏み絵」に対して、彼らの少なからずは「変節」という批判をあびることになったのだが。

 実は、彼らの少なからずは別に「変節」したのではない。

 以前、松下政経塾関係者として、「本当は自民党に入りたかったが、枠やコネがないので(民主党議員として)革新を演じている輩」が少なからずいるのを嘆いたことがあるが。

 そうした面々含め、彼らはただ議員でいたいだけで、そもそも政治家にとって最も肝心な「節」そのものが初めからないのである。

 与野党問わず政治家には素晴らしい人も多いが、そうでない者も結構な割合で含まれており・・・国民的にむしろ認識・驚嘆し、憂慮すべき一つはそんな点だと思う。

 彼らのような人まで含めてパッチワークや数合わせで政権をとっても長続きするものではない。これがこの間の歴史の教訓でもある。

 一方で。

 野党ばかりではなく、安倍政権や今の官僚たちも最低最悪だ。

 原発問題だけではなく、すでに詰んでいるにもかかわらず籠池氏を(自分に不利な証言を出されてはかなわないと)拘置し続け、一方ではインチキデータで法律を通そうとする首相。

 税をめぐる虚偽供述を自らの保身のためにおこない国税庁長官に収まる人物などなど・・・まさに発展途上国、戦前の村役場以下のレベルと言っていい。

 ちなみに。

 「風知草」に、田中正造と内村鑑三の言葉が引用されていた。

 足尾鉱山事件を告発した田中は帝国議会で「亡国に至るを知らざればすなわち亡国」(何が亡国か分からなくなった時、既に国は滅んでいる)、と述べた。

 また内村は「亡国とは精神の問題。商業が詐欺に、教育が知識の売買に、政治が政権の略奪に堕したような国は既に亡びている」(「既に亡国の民たり」)と言ったそうだ。

 ・・・今わが国が「亡国」状態にあること、またその主たる犯人が与野党・官僚含め国の主要部にいることを想起するのは、決して自分だけではあるまい。

 最後に、少し私事を。

 先々週、親父が亡くなり、また先日59歳になった。

 安部さんは少し上、国税庁は同学年。また時が流れて、国会議員の多くは自分より年下の年代になってしまった。

 なんだかんだて焼け跡から立ち上がり、それなりの日本を作ってきた先輩世代に対し、わが世代が「亡国」的役割しか果たせていないことには忸怩たる思いがする。

 ・・・この世代、既に亡国の主?

|

« 北近畿・DMOと連携 | トップページ | 多言語HPのすゝめ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/79824/73047277

この記事へのトラックバック一覧です: 既に亡国の民たり:

« 北近畿・DMOと連携 | トップページ | 多言語HPのすゝめ »