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2018年2月 5日 (月)

静岡・山梨訪問

 各年とも世界文化遺産やそれを持つ市町村の半数(8-9箇所、20市町村程度)は訪問し、色々と見せてもらったり、意見交換・酒盛りなどすることにしています。

 今年度は西日本(広島市、厳島神社=廿日市市、石見銀山=大田市、萩市)、関西(姫路市、京都市・大津市・宇治市、奈良市、法隆寺=斑鳩町、田辺市・新宮市・那智勝浦町・尾鷲市・熊野市・十津川村・吉野町)、東京(国立西洋美術館)ときて、先週、静岡・山梨を訪問させてもらいました(これで11遺産、27市町村)。

 以下雑感。


 1)まず韮山反射炉ですがガイダンスセンター、ガイド団体、江川邸との共通入場券、(明治日本の産業革命遺産全体に共通する)道路標識、またおみやげ物の種類などなど・・・この短期間によくぞここまでというくらいの受け入れ体制を作っておられました。遺産に隣接するガイダンスセンターではシアター形式の遺産説明に加え、(明治の産業革命遺産)全体の情報発信や多言語対応がきちんと行われています。コンパクトな遺産紹介施設をお考えの地域には大変参考になると思いました。
        https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/hansyaro/manabi/bunkazai/hansyaro/gaidansucenter.html

 2)ただ、(日光・吉野・高野・富士山などにも共通することですが)私鉄沿線地域はどうしても広域的情報発信が苦手。韮山反射炉は新幹線・三島から南へ20分という立地で、伊豆半島や富士山とセットで訪問できるのですが、そうしたことがまだあまり告知されていませんし、県も(平泉と釜石は別物としか考えていない岩手同様)2つの世界遺産をもっと売り出したいという意向をさほどもっていない感じなのは残念でした。

 3)今回、三島ー裾野ー御殿場ー小山ー山中湖ー忍野八海ー富士吉田ー河口湖はバスを使いました。富士ー富士宮ー白糸の滝ー河口湖駅など、富士山西部を回る路線もありますから、これらをうまく使えば2泊3日でも山麓にある構成遺産の相当部分にアクセスが可能です(今回は御殿場と雪によるJR利用のため甲府泊)。また今回は反・時計まわりでしたが、静岡や富士から昨年末にできた富士宮の世界遺産センターを入口に、時計回りで行かれる方がスムーズかも知れません(静岡ー富士宮はJR身延線40分、富士からはバス・JRで15分)。

 4)昨年末オープンの富士宮の世界遺産センターは大変よく出来ており、全ての人にとって一見の価値ある施設と思いました。ただ惜しむらくはもう少し(隣接する浅間大社や市内の白糸の滝などふくめ)構成資産への説明があってもよかったかなと。文化遺産として登録された意味や山梨側ふくめた資産(=①「登る・眺める」以外の訪問地 + ②天候により富士山が見えない日にも訪問できる場所 + ③地域活性化との接点)の存在を十分に紹介してこそ「Gate Way」や「中心施設」としての価値が高まったのに・・・という気がしました。

  https://mtfuji-whc.jp/

 5)大雪の中でしたが、河口湖駅や忍野八海はアジアからの観光客でものすごい混雑でした。インバウンドによる観光客の標準化(閑散期対策)はここ数年でほぼ軌道に乗ったとのことでした。

 6)山梨県内については特に、観光案内所に他地域のパンフレットが相互設置されているなど、市町村連携や周遊性確保が万全でした(県境をまたいだ情報については「もちろん」あまりない状態にはありますが・・・)。

 7)とは言え、いくつかの観光系事業が実施されているのは嬉しいことでした。

 http://www.fujikyu-travel.co.jp/special/dreamwalk.php

 https://www.fujisan-kyokai.jp/stamp.html

 http://www.cbr.mlit.go.jp/road/chubu-fukei/route/02.html

 8)と同時に(県のセンスや熱意にいつまでも期待しても仕方ないので)、「世界遺産に相応しいまちづくり」への意見交換や、太陽光パネル規制などの共通課題への取り組みなどを通し、意識して県境をまたいだ市町村間のつながりを考えて行くことも必要と感じました。

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