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2017年4月19日 (水)

神の采配?

 その1 学芸員はガン
 
 山本地方創生特命大臣が「学芸員は(観光立国の)ガン、彼らを一掃しなければいけない」と発言。
 山本氏は自民党の観光立国調査委員長も務めていた人なので、関係者からそんな話を聞いていたのかも知れない。
 
 だが、基本的にはそれは少し古い時代の話だ。
 
 文化財保全のためにはそれを観光的にも活用し、多くの人の理解を得なければいけないというのが、今の文化庁やほとんどの学芸員の共通認識。一方で観光側も心ある人の多くが「永続的な保全あってこその観光」だと認識している。
 
 もちろん今でも文化財や観光地域の「持続性」に興味なく、短期に稼げさえすればいいとしか考えない観光関係者はいる。そして、その対極には「過去のものを保存していくこと自体が価値で、人に見てもらうどうこうは無関係」と(いうそもそもの文化財サイドの基本理念を)声高に主張する学芸員も全くいない訳ではない。
 
 山本氏の発言は確かに不適切なものであり、撤回は当然。
 だが、一方で、「ガン」「一掃」とまで過激に公にされたことは・・・全く頭が古いごく一部の文化財サイドの人たちにとっても、それなりの刺激的事件だったに違いない。
 
 
 
 その2 自己責任
 
 上記に法務・防衛大臣を加え「仲良し内閣」の資質を問われかねない問題が続出する中、仮設住宅退去をめぐる今村復興大臣の「自己責任」発言があった。
 
 だが、一連の騒動の後、「これまでの復興大臣の中で最も被災者に寄り添ってきたのは今村さん」と、やさしく彼をフォローしたのは何と・・・あの山本太郎氏だった。
 
 しかし、続いて。
 
 山本氏は返す刀で、容赦なく「原発作業員の甲状腺ガン」問題にも切り込んだ。
 
 原発から放出された放射性ヨウ素は体内に取り込まれるとそれが甲状腺に集まり、体外からの放射線だけではなく体内から被曝し続けることになり、チェルノブイリ事故でも甲状腺がんが激増したという。
 
 原発問題の核心は再稼働云々の個別案件ではなく、かつての「安全神話」サイドの信頼性そのものを総括すること、さらに言えばこうした被害の有無やそれが懸念される範囲が明らかにされることである。
 
 政党名「山本太郎となかまたち」 なぞと称していた頃は、こんな奴と一緒じゃ小沢さんかなり気の毒やなあと思っていたけれど・・・いやいやどうして。彼は今では日本になくてはならない政治家の一人に成長していると思う。
 
 
 
 その3 忖度
 
 一方で、ちょっとしたリップサービスが、話の核心をかなりミスリードしてしまったのは民進党・福山哲郎君。
 「忖度」という言葉がはやる発端は彼の森友問題をめぐる国会質問なのだが・・・その大昔、高名な歴史学者Sさんからの紹介で、彼を松下政経塾に推薦したのは僕なので、ちょっとくらい言わせてもらってもいいだろう。
 
 以前にも少し書いたが、僕には財務官僚その他が夫人相手に、ここまでの「忖度」をするとは全く思えない。
 官僚経験のある友人のほぼ全員が同意見だ。
 
 つまり、籠池氏長男がコメントしているように、「森友の小学校を熱望していたのは首相」。
 だからこそ、彼らはなりふり構わず証拠を隠滅し、首相は首相で必死になって夫人を庇わざるを得ないのだろう。
 
 
 さて、いずれにしましても(笑)。
 
 「地元の国有地に右翼の学校ができるなんて許せん!」と調査した豊中市会議員を起点に、大小様々な局面でこの事件に「神の采配」を感じてしまうのは僕だけだろうか?
 
 例えば、籠池氏が外国人特派員クラブの講演をキャンセルし、(「安倍首相ガンバレ」映像の公開など、基本批判的関係にあった)菅野さん宅を訪ねたこと。
 
 やはり彼はタダ者ではない。少なくとも勘の良さには天性のものがある。
 これを起点に様々な情報が出始め、この週末には、ノリ弁のようでしかなかった財務局・森友間での資料が菅野氏により公表されることになった。
 
 ワイドショーや新聞での扱いは減ったものの、菅野氏が「共有」する数々の資料によって、様々なこの間の嘘が明らかになるのは時間の問題。
 地元でも先ごろの大阪府島本町長選で維新の会候補が惨敗した。
 どんなに「陣営」が抵抗しようと・・・事態は目に見えぬ形で変動しつつある。
 
 
 
 その4 トランプのカード
 
 メディアでの森友問題、あるいは愛媛の「特区」問題の扱いが減ったのは、もちろん「北朝鮮のミサイル」危機があるからだ。
 
 シリア爆撃や合同演習の延長戦上で、北朝鮮に断固たる措置を取ると宣言したトランプ。
 
 この一週間ほど、自分の周囲でも「一気に決着つける方がいい気がする」という人が増え・・・ほどなく「日本や韓国への被害が怖いから先制攻撃は勘弁」という方への空気の揺り戻しがあった。
 
 日本(の協力)、中国(少なくとも彼らが北朝鮮側にたち大戦に発展しないように)との根回しは終了し、もしかしたら北朝鮮へのハッキングに成功(=2回連続でミサイル発射失敗)、ついでに金正恩がホンモノかどうか(笑)にも結論が出ているかも知れない。
 
 安倍さんはただ「中・韓嫌い」で米国追従しているというだけかも知れず、肩を持つ気は別にないが・・・では、わが国に(米国追従)以外の選択肢があったかと言えば、それは残念ながら結構疑わしい。
 
 で、何もしなければ韓国や日本は取りあえず一旦安堵する。
 しかし、北朝鮮の無法ぶりは相変わらず継続、拡大していくだろう。
 一方で早期に決着をつけようとすれば、少なくとも自衛隊員ほかに被害が出ることは覚悟しなければいけない。
 
 トランプのカードは(撤退も含め)恐らく韓国大統領選までの間に切られることになる。
 それは米国のプレゼンス向上など、母国の利益第一(アメリカ・ファースト)に出されるものでしかないが・・・結局は神に選ばれた???彼の「勘」に任せるほかはない、のだろう。

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