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2017年3月31日 (金)

継体天皇考(その2)

 継体・欽明期での政変、あるいは新王朝説といったお話が盛んになってきたのは、終戦後です。
 
 「記紀」によれば、武烈天皇に跡取りがなく、継体天皇が「応神天皇の5世の孫」として迎えられ、群臣の要請により即位したことになっています。
 
 が・・・以下のような理由から、様々な議論や推理が生じてきた訳です。
 
 
 詳しい方には釈迦に説法でしょうが。
 
 ・そもそも「日本書紀」の系図一巻が失われており、正確な系譜が分からない
 ・即位から大和に入るまでに何と20年を要している
 ・没年齢の違い(日本書紀82歳、古事記43歳)
 ・和歌山県橋本市の隅田(すだ)八幡神社人物画像鏡(国宝・東京国立博物館蔵←「平成館」にて現物見れます!)に「百済・武寧王(523年没)が”男弟王”の長寿を願いこれを贈る」との記述がある
 ・「百済本記」(消失)に、530年頃「日本の天皇と皇太子が(クーデターで?)皆死んだ」と記されていた(旨の記録が日本書紀にある)  などなど。

 

 で、そうしたことに関連し、様々な興味深い説があります。

 例えば以下は今年1月に亡くなった在野の古代史家・石渡信一郎さんの「伝・仁徳陵の被葬者は継体天皇」説。

 ①稲荷山古墳(行田市)の鉄剣に「辛亥年 ワカタケル大王」の記述がある。「辛亥年」の現在の多数説は471年説だが、異体文字・土器・副葬品の組み合わせから531年がむしろ妥当である。

 ②「辛亥年」を531年とすると、須恵器の型式より大山古墳(伝・仁徳陵)の造営は510年台、誉田山古墳(伝・応神陵)は500年前後となり、仁徳は399年に死去しているので時代があわない。また「ワカタケル」は479年没とされている雄略ではなく欽明となり、その前、すなわち継体こそが大山古墳(伝・仁徳陵)の被葬者と推定できる。

 ③誉田山古墳(伝・応神陵)の被葬者は5世紀後半から6世紀初め、「宋書」にある倭の五王の「武」であり、彼と(後に名付けられた天皇名)「応神」が同一人物。誉田山古墳の次に造られた巨大古墳(大山古墳)の被葬者が「継体」なら、「応神」に次いで即位したのは「継体」で、両者の間の、仁徳・履中・反正・允恭・安康・雄略・清寧・顕宗・仁賢・武烈の10代は架空の天皇ということになる。

 ④歴代の倭王の墓は造営年代に鑑み、「崇神」(箸墓=奈良県桜井市:276m)ー「垂仁」(行燈山古墳・天理市=伝・崇神陵:240m)ー讃(渋谷向山古墳・天理市=伝・景行陵:302m)ー珍(五社神古墳:奈良市=伝・神功陵:276m)ー済(仲ツ山古墳・藤井寺市:伝・応神の妃ナカツヒメの墓=286m)ー興(石津丘古墳・堺市=伝・履中陵:365m)ー武(「応神」=誉田山古墳・伝応神陵=425m)-「継体」(大山古墳・伝仁徳陵486m)ー「欽明」(見瀬丸山古墳318m)と推定できる。

 

 荒唐無稽に思われる方が少なくないかもですが・・・少なくとも古代史の専門家ではない我々にとって、「色んなことがかなりスッキリする」考察であることは確かでしょう。

 ただ。それだけではなく。

 実はこの説には、それを裏付ける可能性を持つ事実が存在します。

 「ボストン美術館」に「大山古墳(仁徳陵)出土」とされる環頭太刀の柄頭や銅製の獣帯鏡が所蔵されており、しかもそれらが6世紀初頭の武寧王に瓜二つ、だということです。

 とすれば、これが出てきた恐らくは大山古墳の築造は、武寧王領のそれ(525年)とほぼ同じと考えなければならなくなります。

 定説(5世紀前半)から約1世紀のずれが生じ・・・俄然大きくなるのが、530年頃没の継体天皇と大山古墳(仁徳陵)造営期が同時期、という可能性なのです。

 

 ちなみに、ボストン美術館がそれを所蔵しているのは「明治25年、農民がそれを堺のある有名な神社に持ち込み換金」「神官は3年後、京都の博物館へ出店しようとしたがかなわず、京都の有名な古物商に手放した」「明治41年ボストン美術館がそれを入手」という経緯。

 「大山古墳」出土との説明にそれなりの重みを加えるのは、ときのボストン美術館初代中国・日本美術部長がそんじょそこらの外国人凡夫ではなく、晩年の「岡倉天心」だったという事実です。

 もちろん「本当に大山古墳から盗んだかどうか」は盗掘者本人しか知り得ないことであり、精度100%とは断言できない訳ですが・・・上記の「可能性」自体は絶対に無視していいような小ささではない。

 どうにもそんな気がします。

 

 (主な参考資料)

 「太田茶臼山古墳の時代」(今城塚古代歴史館)

 「継体天皇 日本古代史の謎に挑む」森浩一・門脇偵二(大巧社)

 「聖徳太子はいなかった」石渡信一郎(河出文庫)

 「仁徳陵 この巨大な謎」中井正広(創元社)

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2017年3月30日 (木)

継体天皇考(その1)

 歴史街道推進協議会が後援している、今城塚古代歴史館の特別展「太田茶臼山古墳の時代」に行ってきました。
 
 大阪府茨木市にある太田茶臼山古墳は、宮内庁による「伝・継体天皇陵」。
 しかし・・・後にその建造年代が継体天皇より50年ほど前だということが明らかになっており。現在の定説は、先の施設に隣接する高槻市の今城塚古墳こそが「ホンモノの継体陵」、というものです。
 
 
 そんな両古墳周辺は当方おすすめの「関西隠れ歴史スポット」のひとつ。
 今城塚は「継体陵と推定されている」にもかかわらず、先述の理由で宮内庁所管ではないため発掘が可能です。一帯は市民公園になっており、発掘成果が歴史館で展示されているほか、水が抜かれた堀を渡ったり、陵の上に登ったりするのも全然オッケーとなっています。
 太田茶臼山古墳もかなりの数の古墳が集積する淀川沿岸で最大規模(墳丘長226m)を誇り、その荘厳な雰囲気が(河内や奈良とは異なり)住宅地に突如出現するのはなかなかのインパクトです。
 JR摂津富田駅からいずれも徒歩20分程度の両者は2キロ程しか離れておらず、周辺には阿武山古墳やハニワ関係の遺跡などがあったりもします。
 
 
 
 さて、その継体天皇ですが。現在の皇室に記録上、確実につながるのはこの人で、歴史上著名なところでは欽明天皇のお父さんです。
 ちなみに、「日本書紀」継体天皇記による、彼の略歴はこんな感じ。
 関西の方にはおなじみの地名が結構出てきますね。
 
 出生(近江国高島郡三尾=現在の滋賀県高島市)
 →57歳(日本書紀)まで(越前国高向=福井県坂井市)
 →即位(河内国樟葉:くすは=大阪府枚方市)
 →遷宮(山背国筒城:つつき=綴喜=京都府京田辺市付近)
 →遷宮(山背国弟国:おとくに=京都府乙訓郡)
 
 (ここまでに即位から20年)
 
 →大和入国(大和磐余玉穂宮=奈良県桜井市)
 →82歳で死去、藍野陵(大阪府茨木市・高槻市)に葬られる
 
 
 どのような勢力をバックボーンに継体が擁立されたかは、こうした経歴に加え「配偶者がそれぞれどこから来ているか」で大体のところを想像できるものですが。
 上記の関係地を見ただけで、日本海ー琵琶湖ー淀川ー瀬戸内海という水運がばっちり押さえられていることが分かります。
 加えて、鉄を産出する岐阜や、(それまでの日本にはいなかった)「馬」関係の一族(今で言えばトヨタの社長?)などから妃をもらっていたようですね。
 
 
 
 ところで。
 
 日本史上、今だにこの継体天皇を顕彰することがタブー視されてきている感があるのは、かなり残念なことです。
 
 例えば2007年は継体天皇が即位して1500年という記念の年でしたが、(足羽山などの関連地を持つ)福井県が少し頑張ったくらいで、以外の上記各地はほぼ全く無関心。
 多くの関係地が「誰それ?」て感じで・・・各地が連携して何かやろうという雰囲気もほぼゼロでした。
 
 関係地に限らず各界にそうした空気があるのは、「命をささげる対象としての皇室」(今話題の教育勅語の最終部分ですね!)を権威づけるための、「神から続く万世一系家系」伝説を、今だに引きずっているからでしょうか?
 
 日本の皇室は少なくとも1500年続いています。
 それは立派な世界記録。
 私などそれだけで十分じゃないかと思ってしまう訳ですが。

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2017年3月21日 (火)

操作された?印象

 3連休の某日、たまたま近くを通ることがあったので、「瑞穂の国 記念小学院」の現物を見てきました。
 
 テレビで見る印象とは随分違ったものでした。
 
 「中華料理店」なんてとんでもない!
 ものすごーく立派な建物。
 
 それもまた、ある種の印象操作だったんでしょうか??
 
 ・・・鴻池さんは絶対発言撤回すべきです(笑)!
 
 
 当方は日本全国、これよりすごい校舎を持つ小学校を一つも見たことはありません。
 
 信者でもないのに宗教系学校で学ぶのにさしたる抵抗感ないのが日本人的習性とするなら、子どもをこの学校に入れたいと考えた親がいたのは何ら不思議じゃないですね。
 
 (当方ならパンフ見た時点で絶対やめるだろうけど:笑)
 
 いずれにせよ、「土地を更地に戻すことが当然」としか思っていなかった自分自身の印象は大きく変わりました。
 
 建物コミで豊中市や(5億円での購入を希望し拒絶された)大阪音楽大学が購入を再度検討しても(高齢者施設、校舎、研修施設、倉庫、森友事件記念館つきホテル・・・など)何かしらのものに転用できることは確かでしょう。
 
 
170318moritomo2
 
 
 もう1つ、これまた印象操作?
 
 ・・・というか、マスコミがなぜこのことを指摘しないのかと思ったのは、
そもそもこの地を「買ってもいい」と言っていた大阪音楽大学は同地、すなわち森友学園の「すぐ隣にある!」、ということです。
 
 (立っているのは小学院正門付近。で、写真左の白い建物2つが大阪音楽大学)
 
 この土地を優先的に手に入れる権利は誰が見ても大阪音楽大学にあったとしか思えないでしょうし、特に豊中市民なら9割以上が「大阪音楽大学>>>森友」と考えることでしょう。
 
 
 更地議論をさておけば。
 
 少なくとも5億円では売れたことが明らかな国有財産を、財務省関係者が「上司命令もないのに」最終2百万円相当で売った・・・なら、背任もしくは財政法9条(※1)違反。
 
 指示命令やそれに近いことをした「政治家や上司」がいれば、そこにはかの朴槿恵女史以上の「公私混同」が指摘されて当然。
 
 
 もし日本のマスコミが韓国なみに権力への批判精神を持ち、また諸機関が健全な中立性を確保しているなら(※2)・・・一方の決着はこのいずれか以外にはあり得ないんじゃないでしようか?
 
 
 ※1)財政法9条
  国の財産は、法律に基く場合を除く外、これを交換しその他支払手段として使用し、又は適正な対価なくしてこれを譲渡し若しくは貸し付けてはならない。
 ※2)23日に注目の籠池氏証人喚問
 しかし、当日のNHK番組表には21日現在「国会中継」予定はなく、「高校野球中継」とあるのみ。
 (いい大人たち、清宮君を前に出し逃げる??? 料金聴取のおじさんたちの身にもなったれよっ!)
 

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2017年3月16日 (木)

網(ネット)と蜥蜴(とかげ)

 何も知らない一般大衆に対し世間の悪事を監視する
のは、そもそもは(マス)メディアの役割でした。
 しかしSNSの登場により、今では一般大衆の
少なからずが彼らに匹敵する情報を持っています。
 そして、マス・メディアはそれらをきちんと報道
しているかどうかをチェック「される」側
に回ってしまっているのですから、皮肉なものです。
 
  例えば昨日も「森友事件」に関し、
 こんなことがあったようです。
http://lite-ra.com/2017/03/post-2995.html
 
  菅野完さんはこれまで「日本会議の研究」はじめ、
 様々な発信を続けてこられた奈良出身のジャーナリスト。
 当方もこの2月後半からほぼ毎日、
 ツイッター twitter.com/noiehoie 
をチェックさせていただいているのですが
・・・今回はまさに今後の命の危険性すら
ゼロではない中での行動。
 ガッツとプライドを感じます。
 
  以外に、最新情報の面で現場一線で頑張ってるのは、
  例えば大阪の上西小百合さん
  twitter.com/uenishi_sayuri など
 (・・・かなり見直しました!)。
 
 
  それに引き換え・・・「疑惑の3日間」に限らず、
 マス・メディアは例えばこんな国民にとって
 最重要思える情報すら発信を控えているようです。
 
  ケース1)安倍対応あれば原発事故はなかった
http://kajipon.sakura.ne.jp/kt/column15.html
  ケース2)防衛相・夫が大量の軍需株購入
http://lite-ra.com/2016/09/post-2577.html
  ケース3)「私は立法府の長」議事録改ざん
https://news.yahoo.co.jp/byline/watanabeteruhito/20160609-00058635/  
 
  ケース3の筆者、渡辺輝人さんという
 京都の弁護士もなかなかのファイター。
  今回の「森友事件」情報集約の
 キーマンの一人だと思います。
twitter.com/nabeteru1q78?lang=ja
 
 
  さて。
 
  「サイコパス」て言葉が流行っているようですが・・・
 「平気でウソをつく上司」というのは、
 当方の職場に限らずどこにでもいるものです。
  しかし、少なくとも国会はじめ公の場でのウソは、
 特に(SNSですぐに記録や映像が確認できる)
 今どきは、ほぼ必ず綻びてしまうものでもあります。
 

  例えばこんなのありましたね。
 


  防衛相
  「今のは(籠池氏の)奥様の発言ということなんですが、
 奥様らしいなと思いました。」
  野党からのヤジ
 「(面識ないにしては)よく知ってるじゃないかよ!!」
 


  また財務省理財局長は
「裁判になる可能性があるため売却を急いだ」
と言いつつも、
「経過書面は破棄した」と答弁しています。

  ・・・もしこれから籠池氏がほんとに裁判
 起こしたら、証拠書面一切なしに一体どうやって
 闘って行くつもりなんでしょうか?




 




  彼らが、簡単にエビデンスとれる
 今どきの時代をよく分かっていないのは、 
 真に恐れるべきは(その場を言い逃れることではなく)
 「ひとたび“ウソつき”認定されてしまえば
 誰もその人が言う事を(に)信用(協力)しなくなる」
 点、だということです。
 
  「財務省の権威・信用がみぞうゆうの勢いで
 低下している」ことは前にも書きましたが、
 例えばこの間の防衛相の発言を聞けば、
 少なからずの自衛隊員やその家族が 
 (本当にお国のためならいざ知らず)
 いい加減な人の命令で危険な場所に行かされる
 くらいなら、
 一日も早く職かえたいと考えても不思議はありません。
 
  多くの国での「右傾化」勢力拡大が
 国際的にも不安視されており、
 日本のこの問題も当然、各国で大きく報道されています。
 
  リーダーたちの発言が国際社会から
 「全く信用できない」と見なされてしまうことが、
 どれほど大きく「(彼らが大好きな)国益」
を損なうものか。
 
  残念ながら・・・
その自覚は0点に近いものではないか
と疑わざるを得ません。


(例えばこれなんかの今後の評価は???
  http://bit.ly/15a2YWp 

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2017年3月 8日 (水)

BLOGOS 反省会

 フェースブックもツイッターもやっていないIT難民(汗)なもので。
 
 妻に前回のブログ(瑞穂の国賊)をお前のにも(当方の意見として)載せてくれと言ったのだが。
 
 それが昨日、BLOGOSの全体記事で2位になった。
 
170308blogos
 
 
 た・だ・し。
 
 なんでこんなタイトルになっているのかはよく分からない。
 (妻によれば見出しは通常、BLOGOS側がつけているとか)
 
 僕自身は今回の森友事件での明らかな「国賊」は(疑惑の3日間に頬かむりするorした)「マスコミ」と、(保身のために組織の権威・信用と国民の納税意欲を失墜させつつある)「財務官僚」だと言いたかっただけ。
 別に安倍夫妻、とりわけ首相を擁護したいという意図はない。
 
 とは言え彼(ら)を「国賊」(自分なりの定義は「そんなことしてたら国を亡ぼすよ、という行動をとった者」)だと思っている訳でもなく、その意味ではこのタイトル、100%大間違いだとも言えない訳だが・・・。
 
 いずれにしましても(笑)、それもあっての2位、て面なきにしも非ずなのかな?
 
 ま、少なくとも、人知れずこのブログに載せているだけよりはずっと良かった。
 
 
 色んな反響がもちろんあった。
 
 まず、もっとも勉強になったのは、こうしたメディアにはあまり長い文章はあかんね、ということ。
 長文ゆえ、ちゃんと読んでもらえてないと想える反応が多かった。
 
 今回の拙文でのハードルは国賊扱いされるべきレベルかどうか」という点。
 そのハードルのレベルは相当高く、森友学園理事長や首相夫人に、例えば公金詐欺や公私混同の疑いがあるとしても、そこに達しているとは言えない。
 対して今回少なからずのマスコミ関係者や財務官僚が取った行動は(そうした犯罪疑惑や認識不足、さらには政局どうこうという次元にすらとどまらず)相当亡国的・致命的なもののだったと思う、てことを言いたかったのだが。
 
 少なからずの人にどうやらうまく伝わらなかったようだ
 ・・・読みにくくしか書けなかった方にも当然問題がある。
 
 
 次に。
 
 反応がやはり多かったのは「一・三塁」を守っていると想われる、よく言えば思想的に旗色鮮明な人だ。
 「(福島)瑞穂は国賊」という文章かと思い読み始めたら、中味が全然違ったと失望している人もいた(笑)。
 
 僕自身は文中にも書いた、この国を「世界で抜群に素晴らしいとは思わないし、ちょっとどうかなと感じる所もあるが、トータルとしてまあまあいい国」だと感じている者の一人。
 妻は民進党の仕事をしているが、当然別人格。僕には安倍さんが首相でよかったと思った事、また共産党の言う通りだと思う政策もある。
 
 単純な話、誰がやろうとも「いいものはいい、悪いものは悪い」。また「悪政は追放すべき」なのであって・・・本当ならその大勢を最終的に決めるのはボリュームが一番多い「二塁から遊撃」あたりを守っている人々なはずである。
 
 しかし、それには大前提がある。
 マスコミから正しい(と発信者が信じる)情報がきちんと提供されていることだ。
 つまり彼らに「それでもプロか?」「もっと根性出せよ!」てことを言いたかったのである。
 
 
 続いて。
 
 民進党の仕事をしている妻からの投稿だったために、いくつかの誤解が生じてしまった点はお詫びしなければいけない(てか、IT難民を少しは脱出せねばと反省する)。
 
 「悪いのはマスコミや官僚であって、政治家たちではないということか?」
 こうした反論が出るのも、妻からの投稿だったがゆえである。
 
 もちろん、(マスコミや財務官僚だけでなく)証人喚問に応じない自民党、それを追求しきれない野党、また「不透明な認可・払下げ」がらみの収賄の可能性がまだ否定できない国会議員や大阪府知事らの関係者など・・・政治の側にも大きな問題があるのは明らかだ。
 てか、むしろ当然すぎて言わなかった(汗)。
 
 舌足らず丸出しながら、言いたかったのは・・・「だからこそ」官僚諸氏やマスコミが(政治に追随し)今回のようなことを繰り返しているようでは大変拙い、ということである。
 
 
 加えて、「今回事件を長引かせても詮ないだけ」といった表現にも、一定の誤解を受けた。
 
 野党が今回の森友事件を徹底追及するのは当然である。
 それもまた舌足らずだった部分だが・・・同時に、自分的には国会は今回事件をできるだけ早期に決着させて欲しいとも願っている。
 
 ミサイルその他の問題の存在だけでなく。
 仮に今回の事件が何かの政局に発展したとしても、それで何がよくなるのかがほとんど見えなくなってしまっており・・・そのことこそが、この国のさらなる大きな問題なのではないか、と感じているからである。
 
 
 最後に・・・(お宅の夫婦は)夫唱婦随ではなく、婦唱夫随で行くべきでしょう と投稿下さった方へ。
 
 妻の支持者の方かも存じませんが、それは「余計なお世話」というものです。
 
 
 (いかん、また長文だ:笑)
 

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2017年3月 6日 (月)

瑞穂の国賊

 
 別に、森友学園やアッキーのことを言いたい訳ではありません。
 
 
 個人の思想には自由があるし、日本に宗教系の学校がたくさんあるのは甲子園見ても一目瞭然。で、教育基本法や国際社会からの評価に鑑みて、「教育勅語」を用いる学校やヘイトスピーチまがいの言動とる人物からの申請を認可するかどうかは、大阪府なら大阪府、文科省なら文科省の問題であって、そういう学校を作ろうとすること、またそのための「最大限の努力」をしたこと自体をもって、「国賊」扱いはできません。
 
 アッキーについては「夫の足を引っ張りまくるしょうもない嫁」という評価が大半かも知れません。
 
 が、100%公人とは言えない部分の中で社会活動をしようが、占いに凝ろうが、それを「国賊」とまでは言えないでしょう。
 基本的にはそうした「自由奔放な妻」を制御し(でき)ない夫が首相としてどうなのかという話。彼女を守り包み込む首相を好ましく、あるいは男らしく感じる人もいれば、「頼りない」とか「下らない」と思う人もいるだろうな、というだけの話です。
 ちなみに今回のを「アッキード事件」と言った政治家がいたようですが・・・もしかしたら彼女は思想的には全く趣味違いにも関わらず忙しい夫の代理役を果たし、また夫に代わって夫の言いそうなことを(社交辞令として)相手に告げ、なおかつ非難を引き受け身を挺して夫を守ろうとしている、大変感心な「政治家の妻」だって可能性も低くないと感じます。
 
 
 では、いったい誰が「国賊」なのか?
 僕はその1は日本のマスコミだと思います。
 
 神戸に住む僕は2015年9月5日、首相が「そこまで言って委員会」(9月4日収録)に出ているのを実際に見ています。
 なぜそれを覚えているかと言えば・・・東京で安保法制デモが続き、国会も開かれている中、なんでわざわざ大阪なの? と、あまりの唐突さ&非常識さを感じたからです。
 
 首相が大阪にいた9月4日に、近畿財務局で森友事件関係者の会合が開かれていたことをすっぱ抜いたのは、共産党(さすが!)でした。
 また本日の国会質疑では民進党・福山氏から、同日の森友学園講演会で本来は(夫人ではなく)首相が講演予定だったことが明らかにされました。
 で、夫人が名誉校長になったのが翌9月5日です。 

 しかし、来阪前日の9月3日に首相が「前・理財局長(山口出身)」を官邸に呼びつけていることについては・・・まだ多くのメディアが頬かむりしたままです
 
 この「疑惑の3日間」の存在につき、少なくともSNSでは2月後半から相当話題になっていました。
 日本に報道関係者が何千人いるのかは知りませんが、少しググればすぐ出て来る情報ですから、取材能力ゼロに近い人を除いた相当割合がそのことを知っていたでしょう。
 誰もが過去の首相動静」で簡単に事実確認できるのですから、どう見ても怪しくも、ウラを取る必要もない情報。
 ・・・にもかかわらず、それを2月中に報じたのは恐らくただ一社だけ。
 
 それってメディアの自殺? 赤坂飯店?
 
 「でんでん」が「みぞうゆう」化しなかったこと含め・・・新聞を取る人、テレビを見る人がどんどん少なくなってしまってる訳です。
 
 
 
 
 国賊その2は、僕は財務官僚だと思います。
 
 国会答弁で「鼻もちならない」等々、酷評されている現・理財局長、そして野党が森友学園理事長やアッキーとともに「証人喚問」を申し出ている国税庁長官(前・理財局長)は82年入省です。
 なんと、自分と同い齢。大学受験から5分の2世紀を経て、山口百恵や原辰徳ら含む「同級生」で、「(旺文社模試や駿台模試の1P目の上の方に出ていた・・・笑)最も優秀だった奴」中2名のご尊顔を拝見できた、ということになります。
 
 しかし・・・彼らは所詮「井の中のなんとか」だったんでしょう。
 
 も・は・や。
 彼らが一生懸命政治家や役所を庇えば庇うほど、また逃げ隠れすればするほど・・・「もう税金払いたくないわ」と思う国民の数が激増するだけ、なのですから。
 
 まさに、日本史上。 
 みぞうゆうな規模・スピードで、財務省の権威・信用が失墜しています
 
 「ご質問にありました財務省ですが、日本史上と仰られましたが財務省はまだ発足から間もない役所でございまして、そうした歴史上の信用が失墜したというお言葉は必ずしも当たらないのではないかと。また大変恐縮ですが、権威と言われましても、私ども財務省の一部局の理財局という所でございまして、この理財局がどういう仕事をしているかと申しますと国有財産を取り扱う部署でございます。従いまして、一般の納税者の皆さまの納税とはあまり直接の関係はない部署でございまして・・・いずれにしましても(口癖)・・・」でんでん。
 
 そんなことばっかに「能力」使って、ここから先、例えば消費税を一体どうやって俎上に乗せていくつもりなんだろう?
 「(国税庁長官自身がそんなに杜撰でいいなら)俺たちもこれから領収書なんか取らない」(Aさんの声:いいね〇万人)
 「8億円埋め合わせるまでお前ら全員退職金返上しろ」(Bさんの声:いいね〇万人)
 「お前らみたいな奴らがやってるから財政破綻寸前なんだよ」(Cさんの声:いいね〇万人)
 
 「優秀」なる答弁に脱力した人が、すでに一体何千万人いるでしょう?
 
 もちろん一方には、ゴミが埋まってそうな国有地を物色し始めている奴も一杯いるに違いありません。
 
 ・・・無茶苦茶です。
 
 どこに行っても腫れもの扱いされてきた彼らの、彼らなりの「エリート人生」がもののみごとに暗転しつつある訳ですが・・・「優秀」な能力を個人や組織の「保身」、引き立ててくれた政治家への「忠誠」(もしくは忖度?)に使ったのは大間違いでした。
 
 
 いずれにしましても(笑)・・・瑞穂の国が(世界で抜群に立派とは思わないし、こりゃどうかなと思うところもあるけど、トータル的には)まあまあいい国だと思っている大多数の国民にとって、今回の事件はかなり残念で悲しいものだったに違いありません。
 
 と同時に、(この件これ以上続けても)全くもって詮ない話でしかない、という気がしているのは僕だけじゃないでしょう。
 
 
 ・・・自民党はなぜ、総裁任期延長を「先延ばし」し、素早い幕引きを図らなかったのでしょうか???

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