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2017年2月22日 (水)

年度末のさざ波

 先週は東京での「DMO全国大会」、大阪での「よしくま(吉野熊野国立公園)フォーラム」、斑鳩町の「歴まち法シンポ」と、4日連続でシンポジウムがありました。

 週明け月曜は国交省近畿地方整備局での委員会。で、昨日は歴史街道推進協議会の全体会議と・・・いやはや年度末ですな。

 主な催しの感想など。

 

 1)DMO全国大会(2月15・16日:事業構想大学院大学)

 DMO推進機構の一応常務理事、またパネリストとして参加。

 今、観光庁や総務省が躍起になっているDMO(デスティネーション・マネジメント・オーガニゼーション)とは何ぞや?
 
 日本の観光地の現状を、まずはラーメン屋に例えてみましょう。
 
 「わが故郷にもいいものがあるのに、どうして誰も行動しないのかなぁ」と思っているだけの地域は、さしずめ「ママのラーメンけっこうおいしいのに」と家の中で言っているレベル。
 
 一応の組織(例えば観光協会)ができているのは次の段階。
 ですが、大多数の地域は「ママがPTAのバザーでラーメン作ったら、みんなおいしいと50食完売した」という感じで・・・地域イベントなど中心に、いわば期日限定で内向きの活動をしているだけです。
 
 いわゆる観光地と呼ばれる地域の多くはその一つ上のレベル。
 「ママが一念発起しラーメン屋を始めた」という話と同様、外向きで日常的な活動をしている組織を持っていることでしょう。
 
 しかし、それだけでは余程のことがない限り今以上の状態、例えば「メディアに注目され、行列ができる」ラーメン屋にはならず・・・結局、「観光を軸とした地方創成」には届かない、という感じになります。
 
 
 さて、DMOで多いのは、従来の観光協会その他の組織を内包、あるいは看板とともに人や活動内容を書き換えて作られるケースです。
 地域を「多くの人が訪れるラーメン屋」として再生するには今までどうり「何となくやっている」だけでは駄目で、持続可能な観光地マネジメント、例えばマーケティングや目標管理の視点などを取り入れていくことが求められます。
 
 様々な啓蒙活動や国の施策(観光庁+地方創成)により、多くの地域がDMOに関心を持ち、「今までのままではいけない」という感じになってきているのは、ある種革命的ではあります。
 
 
 が・・・「行列ができるラーメン屋」になるのが、そんな簡単な話であるはずはありません。
 
 例えばこの間の成果の1つは、マーケティングができる人材が各地のDMOにそれなりの条件で職を得られるようになったこと。また彼らを中心にそうした技術・考え方が各観光地に根付き始めていることです。
 
 とはいえ・・・いくらデータを集めても、スイングが波打っているバッターの打率が上がることはなく。観光地としての一定の資質に加え、様々な分析を経て例えば情報発信手法やそのターゲット、閑散期対策といった戦略を立て、最終的にはそれなりの「尖った手」(USJならハロウィンやハリーポッター、関西であればここ10年の竹田城のような・・・)が打てなければ、その再生は困難です。
 
 かのヘンリー・フォードいわく「客の意見をいくら聞いても、彼らは”もっと速く走る馬を作ってくれ”としか言わなかっただろう」。
 
 マーケティングのマインドや知識は有用ですが、あくまで成果を得るための「手段」に過ぎません。
 プランナー・オーガナイザー・プロデューサーとしての技量・センスを兼ね備えた人なら別ですが、マーケティングのプロを呼べばそれで済むという甘いお話ではないことも強調しておきました。
 
 
 来賓挨拶でわざわざ、地域連携の先駆者として当方の名前を出して下さった伊藤達也・前・地方創生・国家戦略特区担当大臣補佐官に感謝。
 
 
 
 2)よしくま観光フォーラム(2月17日:OMM)
 
 「吉野熊野国立公園80周年・拡張記念事業」のクロージングとして、環境省を中心に準備されたイベントで、シンポジウム・ワークショップ・展示と充実の内容。

 正直、こうした記念年に至るまで、環境省関係者と親密に意見・情報交換する機会はなく、紀伊半島の環境・文化財・観光・まちづくりの関係者が一堂に会したのも、実は今回が初めてのことでした。

 僕は熊野三山につき、「現状の神社以上にそもそも場所(大斎原・那智大滝・ゴトビキ岩)」に価値あり」派なのですが、考えてみれば火山活動やジオパーク抜きに巨岩や滝はありえません。

 エコやアウトドア関係者から、恥ずかしながら全然知らなかったことを色々教えてもらいました。

 こちらからも例えば「なぜ紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産登録されたのか」(神道・仏教・修験道の聖地が共存し、それらが古道によって結ばれ、今に生きている)とか、紀伊山地の歴史のどこが面白いのか(写真は「蘇りの地」の中心・大斎原:おおゆのはら=水害前に熊野本宮があった場所)でんでん につき、少し話させてもらいました。

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 3)歴まち法シンポ(2月19日:法隆寺)
 
 斑鳩町・聖徳会館に、関西の「歴史まちづくり法」関係市町から4つ(京都・奈良・彦根・斑鳩)の首長らが集いました。
 
 各省共管で法律ができてから10年。
 
 世界遺産のバファーゾーン(ユネスコは景観規制などせよというが、既存の各市条例などでは対応できないケースがある)対策や、民泊や宿泊規制緩和と古民家や空き店舗活用の関係性づくりなど、せっかくの法律をもう少し活用できないものかと考えさせられました。
 
 高市総務大臣(現地選出&政経塾後輩)と久しぶりの再会。
 
 斑鳩町・小城町長が、法隆寺周辺のまちづくり(案内施設整備・電線埋設・遊歩道づくりなど)に対し、20年以上もの間、歴史街道推進協議会が大きく貢献してきたことを話さましれた。
 
 (現体制になってから協議会がパッとしないせいか?)なんだか最近「過去の貢献者」扱いされることが増えてきているのですが・・・まぁそれはそれでよしとしましょう(笑)。
 

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2017年2月20日 (月)

金正男暗殺 - 嵌められたのは女だけ??

 僕も大抵の日本人同様、今の北朝鮮の体制は早く変わった方がいいと考えている者の一人である。
 
 が、一方では、世界中の皆が皆、今回の暗殺=「北朝鮮」「金正恩」の指示によってなされたもの、と考えてしまっていることを、とても奇妙に感じている。
 
 人を殺すのにわざわざ何台もカメラがある所を選ぶ。
 
 「手を下した犯人」をわざわざ捕まりやすい形で放置する。
 
 彼らに依頼したとされる者たちは犯行後ほどなく北朝鮮に出国。
 
 ・・・金正恩は果たして、そこまでバカだろうか?
 
 確信犯とするなら特に矛盾するのが、殺人の公開性と暗殺を「なかったものとしたい」その後の態度である。
 
 
 女性たちを嵌め、「いたずら」を依頼した、北朝鮮工作員と呼ばれる4人。
 
 彼らもまた「嵌められた」クチ?・・・彼らは「工作員」なぞではなく、ただの北朝鮮国籍の一般人が、「国に帰ればそこで将軍様に保護され、英雄として処遇される」とでもそそのかされただけかも知れない。
 
 仮に「工作員」がいるとすればその後ろ。
 だが、そんな工作員を「嵌めた」本当のプランナーは最低もう2-3段階奥にいる。
 (放置した「実行犯」から手繰り寄せられる場所にいるはずがない:笑)
 
 そして、「工作員」から1段奥にいる手下が、それらに彼ら本来のミッションとは180度逆の仕事をさせた。
 狙っているのはもちろん、金正恩体制の転覆だ。
 
 ・・・そうした可能性に言及するメディアが1つもないというのは、「ゴルゴ13」や「名探偵コナン」で国際感覚と推理力を鍛えている僕からすれば、ちょっと考えられないことである。
 
 
 情報を「視覚的に」世界に拡散できる最適の場所=国際空港。
 
 同国やその指導者と対立している韓国は(国内がガタつき大局的な判断がつかないこともあり)、恐らく「犯人は正恩」という声明を出すはずだ。
 
 就任早々ミサイルをぶっぱなされたトランプが北朝鮮を快く思っているはずもなく・・・中国も早晩彼らを庇いきれなくなるだろう。
 
 首謀者にとって、そうしたことは当然全て織り込み済み。
 
 メディア・韓国、そして中国や(今後の)米国の動きを読み切って、今回のコトに及び。
 
 犯行のはるか以前からもちろん現地には全く関わらず、今頃はどこか地球の裏側でワインでも傾けているに違いない。
 
 
 そうしたことの可能性含め、全ての真相が明らかになることはもはや絶対にない。
 
 しかし、一方ではすでに中国が経済制裁に踏み切った。
 このことは多分、北朝鮮の完全孤立を意味する。
 
 他方では「正恩自ら血統主義を否定した」との噂が、かの儒教国内で広がるのが時間の問題となっている(注:処刑された張成沢らは血族ではない)。
 
 外からもまた内側からも・・・今回の事件を通して、明らかな北朝鮮崩壊への目が出てきている。
 
 「濡れ衣だろうが、国際政治上あるいは人権上の正義であろうが、結論に大差なし」というのが暗黙の国際合意だとすれば・・・最後の最後、正恩が選択するのは米・韓・日(中)を巻き込んだ「自爆」作戦!
 
 今、高まっているのはそんなリスクだ。
 
 
 「まるで戦国時代」「ほんまアホやな。暗殺するならなんで見えない所でやらんの?」でんでん。
 
 メディアを通しまんまと「嵌められている」可能性がある(ことに気づいていない)皆さんも・・・上から目線で笑ってる場合じゃない。
 

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2017年2月 6日 (月)

いじめはやめよう

 メディアは基本「正義の味方」かも知れないが、一方では「売れるためには何でもする」チンピラ集団でもある。

 つまり、皆が面白がる方向性へと情報をなびかせる。

 例えば以下の人々は、概ね悪者あつかいされている。基本的には「叩く方が売れる」(視聴者や購買者にとって叩くことが気持ちいい)と、見なされているからだ。
 
 「一体彼らの、どこがどんなに悪かったのか」をきちんと説明できる人は実際、あまりいないのではなかろうか。
 
 

 熊切あさ美

 「サイテーなのは愛之助!」「かわいそうすぎる」という話に、なぜならない?

 世の大部分が(捨てられた熊切側ではなく)「不釣り合いなカップル」をただ妬む側、あるいは(不遜にも:笑)藤原紀香や伝統芸能を守る側にいるからか???

 

 朴槿恵

 弾劾されなければいけない程の過失は一体どの部分?

 公私混同ぶりなら、日露首脳会談を地元旅館で開いたりするのも、けっこう似たような話だけど。

 

 トランプ

 石原慎太郎や橋下徹は手法的に同タイプ。だけどメディアの追及は(自分たちより一段エリートの?)「小説家」や「弁護士」には割と穏やか。

 比べて彼の場合は無教養な成金扱いだ。

 が・・・グローバリスムの行き過ぎに対し警鐘を鳴らすなど、「カンの鋭さ」は従来の政治家に全くない資質かも知れない。

 一方、移民云々につき「ひどいじゃないか」と見るほとんどの日本人は、自分の国がそれを受け入れていないこと、従ってそれをどうこう言える立場にないことに全く気づいていなかったりもする。

 

 小保方晴子

 「写真取違い?」なら、真相究明委員長はじめかなりの学者が全く同罪。

 きちんと各大学や研究機関ごとに調査し、そうした人々の社会的立場もはく奪すべき。

 

 金正恩

 別に弁護したいとは全く思わないが・・・ただ「訳の分からん気狂い将軍」と伝えるのがメディアの仕事か?

 例えば、ミサイル発射が米韓軍事合同演習やら何やらと連動していることくらいはちゃんと知らせないと。

 
 
 メディアの「あざとさ」は今に始まったことじゃない。
 
 が、流され集団化しストレス解消しているだけの、人々の「成長のなさ」は一体???

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