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2015年5月21日 (木)

世界遺産×新幹線

わが国の13(14)の世界文化遺産を新幹線などによって結び、東京五輪に伴う情報発信を契機に、それを外国人観光客に訪問してもらおう、というルートを今日、国に提案した。

キーワードは「世界文化遺産」「新幹線」「巡礼」である。

 

まず、観光庁調査によると訪日外国人客の約25%(平成26年度の訪日外国人観光客を1400万人と仮定すれば350万人)が「日本の伝統文化に触れたい」と考えている。

そして、その最たるものは現在、すでに「世界文化遺産」指定を受けている。

 

次に、あまり意識されてこなかった点であるが、14ある世界文化遺産地域のほとんどは技術立国・日本の象徴である「新幹線」により便利に周遊することが可能である。

例えば平泉は一関から10分、日光は宇都宮から40分、白川郷は金沢から75分、京都―姫路―広島間はそれぞれ新幹線で45分と55分である。

 

加えて日本には「四国八十八か所」「西国三十三か所」といった「巡礼」文化がある。また世界遺産を巡るツアーは世界的にも、例えばトルコなど多くの国で国際観光の目玉となっている。

 

 

訪日外国人観光客は都道府県や特定地方圏の境を越えダイナミックに日本中を動き回る。その拡散に向け持つべき有効な視点の一つは(各地方圏内周遊だけにとどまらず)現在の「ゴールデンルート」を東北・北陸・中国(九州)地方まで延長して行くことである。

 

東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴い、かつてない規模で日本の情報が世界に発信されていくことは確実である。

この絶好の機会をとらえ、1週間程度の滞在や2-3回の訪日で世界文化遺産の多くを新幹線中心に巡ってもらうコースを提示・提案しておくことは、(ルート上地域への外国人観光客誘致のみならず)「国の光」や日本文化の神髄そのものを「わかりやすく」発信すること、さらには実際に地方や新・旧の日本魅力を理解・体感してもらうことにつながる。

 

 なお、このルートのメイン・ターゲットは欧米からの個人旅行客である。

 

日本のインバウンドが中期的に東アジア偏重から脱する必要があることは、デービッド・アトキンソン(「イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る-雇用400万人、GDP8%成長への提言」著者)らによっても指摘されている。

 各国の一人当りの観光消費額の1-6位は(東アジア諸国ではなく)オーストラリア、ドイツ、カナダ、イギリス、フランス、イタリアなど欧米諸国、というデータ(UNWTO Tourism Highlights 2014 Edition)もあり、世界文化遺産を持つ各地域が連携し先陣を切ってこの課題解決に取り組んでいくことには大きな意義があると考えられる。

提案の背景には北陸新幹線の金沢延伸、九州・山口など明治の産業革命遺産が近く世界遺産登録されそうだとのホットな話題がある。

が、加えて、「世界文化遺産」地域連携会議の発足や観光庁ほかと連携した「第一回世界遺産サミット」開催など、「巡礼地」たる世界遺産地域が連携し訪日外国人へのおもてなし向上に向け取り組んでいくための土壌ができつつある点についても強調しておきたい。

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