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2015年4月28日 (火)

日本遺産

 東京オリンピックまでに100か所指定するという「日本遺産」。

 この度その最初の18か所が文化庁より発表された。

 さてこの「日本遺産」。

 実は、そのアイデアを出したのは(少なくともその何人かのうちの一人は)ワ・タ・ク・シである。

 内輪の会議や酒場での話ではない。

 数年前、「世界文化遺産」地域連携会議を作る際の打ち合わせ等の場で、

 「世界遺産をいわば立候補制にして地域の意思を尊重するようになった点には功罪ある。罪の部分はクォリティ面と”(オリンピック誘致と同じで)落選した時に頑張ってきたことが全て無茶苦茶になる”点。功の部分は文化財を守る立場の地域等が活性化すること」

 「オリンピックの下に国体、その下に地方大会、県大会があるように、文化による地域おこしというメリットを生かしデメリットをなくすためには、(世界遺産の下に)”日本遺産”、その下に”○○地方(例:東北)遺産””○○県遺産”・・・を作ればいい」

 と文化庁の然るべき人たちに提案した。

 「100か所」と言った覚えもある。

 当時の(文化庁担当)文部科学副大臣にも直接話したが、彼は大乗り気だった。

 しかし、文化庁官僚の面々からはその時点では、「日本遺産ですか? 発想は面白いけど、文化財保護法等の法体系(つまりは法の裏付けがある国宝や重要文化財など)があるので100%無理ですよ!」と言われてしまった。

 その後、そういう経緯で、どこの誰がキーマンとなり「日本遺産ええやんか」という話になったのかは知らない。

 東京オリンピックという追い風もあったのだろう。

 この間、何をもって「日本遺産」と呼ぶかには色々な議論があったようだ。

 僕にはただ「関脇・小結クラスの(観光地としてもまずまずな)文化遺産」くらいのイメージしかなく、「100か所」なら1県2つだから例えば兵庫県なら篠山や竹田城と、淡路島くらいの間で線引きされるのだろうと思っていた。

 が、そのコンセプトは様々な議論を経、思っていたよりもだいぶいい感じになった。

 関西からはめでたく琵琶湖(滋賀)、鯖街道(福井)、篠山(デカンショ節)、宇治茶(京都)、斎宮(三重)が、それぞれのストーリーつきで選ばれている。

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