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2010年2月18日 (木)

厚生労働省健康局長に告ぐ

 今日の読売新聞の夕刊一面の堂々トップは「厚生労働省がホテルや飲食店を全面禁煙にしろ」という通達を出す、ということだった。

 長妻大臣ではなく、健康局長名とやらでの「通達」だという。

 国民の年金をきちんと管理もできず、天下り先だかの薬害に目をつぶり続けてきた「最低の悪代官」どもが一体何を偉そうなことを言っているのだ? という思いである。

 他人の嗜好や歴代の慣習にズケズケと介入して平気な、この健康局長とやらの資質と資格と感覚を疑う。

 この「通達」が、どのくらい愚かなことなのか?

 例えば健康面では耳や目によくないからという「イヤホン音楽禁止通達」「業務外パソコン使用禁止通達」、飲みすぎ食べすぎはよくないという意味での「コーヒー1日1杯通達」「おやつは300円まで通達」。少しでも人に迷惑をかける奴は社会的に断固許すべきではないという点での「屋外排泄ペット処分通達」「家庭での楽器練習禁止通達」。マナーや道徳を守るための「茶髪禁止通達」「非処女にはバージンロードを歩かせるな通達」「不倫をした公務員や政治家は身分剥奪通達」。伐採による地球環境への悪影響に配慮」した「ゴルフ禁止通達」、「新聞宅配禁止通達」。欧米の流行に盲従することこそが正義という意味での「神仏習合禁止通達」や「毎食ぶ厚いステーキ奨励通達」

 ・・・オレに言わせれば、そんなものと全く同レベルの愚策である。

 言っとくが、世の中には必要悪というものがあるのだよ。

 タバコ程度のことを過剰に規制しようとする社会にするから、人の心にゆとりがなくなり、ストレスや心の病を抱える者が増えてしまったのである。

 また、欧米「先進」国は自らの国の麻薬汚染を一体どう説明するのか?

 ちなみに、大阪は今でもごく一部のエリアをのぞいて街中のほとんどは喫煙OKだ。タクシーでも一部の馬鹿会社をのそいて喫煙可。大阪駅には「全席喫煙席」という看板を出している店すらあるくらいである。

 この街ではまだ「自由」こそが何よりも尊重すべき重要な概念であること、また、人様の嗜好にとやかく言ってはいけない(店主的にはそんなことでつべこべ言う奴はオレの店には来てくれるな)といった「人としてあるべき姿」が徹底している。

 さて、もう何回も書いてきたことだが、大体において大気を汚すなというなら、タバコなんかよりも自動車の方をもっと問題にすべきなのである。

 こういう偉そうなことを一般事業者を通して国民に「通達」しようとする厚生官僚には、このバカ通達が発令される前までにまず全員、マイカーと運転免許を破棄してもらわなければいけない。

 エアコンもつけるな。

 特に、範をたれるべき健康局長は毎日家からジョギングで通勤すること!!

 それにしても・・・政治の側は、今どきこんな大バカ官僚がこの世の中に存在し、自らの官庁のヘボぶりを棚に上げてこういうことをやっていることを知っていたのだろうか?

 禁煙運動推進者どものメンタリティには「捕鯨禁止」の奴らと同じ愚かさとお気の毒さを見る。だが、大きな問題はむしろそれに追従する人や社会の未熟さの方にある。

 で、千代田区とやらのヒマな役人や区議会議員が鼻糞条例を作り、今回、ついに国の役人までが(税金ドロボウのアリバイ作りよろしく)そこに便乗するのだが。

 喫煙はマヤ文明に始まる(笑)歴史的伝統的な人類の文化なのである。ホテルや飲食店にだってそんな客を相手に商売をする自由だってある。

 そんなものを「お上」がどこまで制限できるのか - そんなことを党として政治家としてしっかり議論し、政府方針として表明できるような何かを取ったのだろうか?

 僕はたとえ女房であっても、こんな下らない話に賛同するような奴には「絶対に」投票しない。

 事業者からは当然反発や文句も来るだろう。気の毒なのは板ばさみになる自治体担当者。下らない仕事がまた増えるだけだ。

 全国の愛煙家よ・・・もうぼちぼち団結しようではないか! 

 

 以下ご参考

 (養老孟司「一番大事なこと」)

 厚生労働省は禁煙キャンペーンに熱心で、その大きな理由として、タバコが循環器疾患や肺ガンの原因になることを挙げている。(中略)(中国の)同じ都市で見れば、喫煙者の肺ガン死亡率は非喫煙者の三倍くらいだが、それ以上の差が都市環境の違いで(十倍以上も)加わっている。(中略)一般的な大気汚染が(その)主因だろうと私は考える。(中略)「それなら車を禁止するか」というなら、煙草がやり玉に挙がる理由が読めるであろう。車に乗って、他人に禁煙せよ、というのは、じつは目くそ鼻くそを非難するたぐいなのである。

 (小谷野敦「禁煙ファシズムと戦う」)
 猖獗をきわめる昨今の禁煙運動の根源にあるのは、特定の集団を差別したいという心理である。現在の先進社会では、性別、人種などによって人を差別することは、たてまえ上とはいえ、許されていない。そこで、他人に害を与えるという理由のもとに、喫煙者を「汚い」ものと認定し、差別しようとしているのである。これは、かつて肺結核患者やハンセン氏病患者が受けた差別と、ほぼ同質のものだ。二言目には「喫煙者のマナーが悪い、国や自治体が規制してほしい」と言い出し、分煙さえ認めず、全面禁煙を主張する禁煙運動家は、再び全体主義を招来する、恐るべき国家依存症にかかっているのだ。

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