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2009年3月31日 (火)

造るだけじゃ駄目

 国の「新直轄道路」として近く開通する予定の高速道路「姫路ー鳥取線」関係のミニ・シンポジウムがあり、鳥取まで出かけた。

 「造るだけじゃ駄目」ということを分かっている、心ある関係者がいたからである。

 後半にパネルディスカッションのようなものがあり、私(姫路出身)以外にも、沿道沿いに平福(兵庫県・佐用町)や智頭往来(鳥取県)の町並み保存をされてきた方や、鳥取市の地域づくりリーダー、鳥取に隣接した新温泉町(兵庫県)で「カニ・ソムリエ」を推進されている方など、「文科系」がズラリと揃った。両県にはさまれた大原町(=宮本武蔵が幼少時代をすごした場所=岡山県)からも関係者が来られていた。

 キャスティングから読み取れるのは「プロデューサー」氏の、この道路開通を地域活性化の起爆剤にしたいという思いであり、そのために県や地方圏(中国と近畿)を超えた地域連携により観光振興したい、という夢であった。

 現地に到着すると実際、道路、地域おこし、観光、歴史など多様な方々が多方面から集まっておられた。

 しかしその分、「水と油」のような雰囲気もなきにしもあらず・・・だったので、自分からは以下のような話をし、会の狙いやそれぞれの関係を整理してみた。

 ①道路やハコモノ工事の関係者の多くは「造りさえすればいい」「できさえすればいい」と思っているかも知れない。だとすれば、それは大間違い。民間なら新たに鉄道や建物を造る場合、当然それをどう使ってもらい、自分の商売や地域を潤わせるかの方に大きな知恵を絞る。当然、これからの公共事業もそうあるべきだ。

 ②その部分をきちんと考えていかなければ、道路やハコモノが地域に大きなデメリットをもたらすこともある。「新直轄」なので地域負担の問題は少ないかも知れないが、千円でどこまででも行けるとなれば、まず3セクの鉄道経営がさらにきつくなる。また、便利になればなるほど、魅力的な場所で暮らしたい、またそんな場所に行きたいと思うのが自然。鳥取で買い物するより姫路の方がずっといいということになれば、高速道路がもたらすのは人口の減少や商売の衰退ということにもなる。

 ③それらの意味で、地域にとっての勝負はまさにここから。多くの人がいつまでも住み続けたい、あるいはいずれ帰ってきたい、さらには機会や情報があれば訪ねてみたいと思う地域を作るために、活用すべき素材として、ここでは歴史や自然環境を取り上げている。

 ④さらにこの会の狙いは、せっかくの機会だから、それらを活かしもっと道路や鉄道に沿って連携しないか、ということだと思う。もちろん、連携はあくまで地域活性化の「手段」である。例えばドイツのロマンチック街道協会は日本などの極東地域からの誘客促進をめざす連携組織だが、ローテンブルクやノイスバンシュタイン城などの個々の地域魅力だけでは、遠いところからの観光客誘致面でパリやローマにかなわない。だからこそ連携しようというという考え方に立っている。

 ⑤当地に関して言えば、姫路城から鳥取砂丘までを結ぶ高速道路や三セク鉄道に沿って、まちなみや旧街道、宮本武蔵、地酒・・・そしてゴールの先にはカニや温泉があるというのは「チーム」として悪くない。高速道路が完成する前に、道路や鉄道の利用促進策を考えていこうとされているのはまさに慧眼である。道路づくりに際し「期成同盟」みたいなものがあるなら、それを改組・拡大することを考えられてはいかがか? 一連の試みがもしうまく行けば、わが国でも初の事例になる。

 翌朝(年度末最終日)の姫路・大阪経由京都行きの電車は満席状態だった。

 通常旅客と思われる人たちに混じり、3分の1は家族連れなどの行楽客。で、残る3分の1は新しいスーツに大きなキャリーバッグをもった新卒社員と思わしき若者たち・・・であった。

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2009年3月26日 (木)

3月の喜怒哀楽 - かくして時は流れる①

①喜

昨日、みごとの保育園卒業式があった。

民営化されてから3年。

空港とかを作る金はあるのに(ってか空港その他を作り、カネがなくなったからこそ)福祉-この場合は保育を切り捨てるという神戸市政への怒りは強く、この事例だけをもって民営化がいいというつもりはないが、ともあれ、下2人が通うこの保育園にはホントよくしてもらった。

前の保育所(芦屋市立)にもいい所はあったが、中に何人か「面倒見てやってる」状態の勘違い公務員がおり、例えば7時の延長時間に1分でも遅れると露骨に嫌な顔をされたりもした。

そんなことが嫌で嫌で・・・何度大阪からタクシーを飛ばしたか分からない。

お役所仕事ではなく、子どもの身、預けている親の身になって仕事をして下さるのは、民間だからこそである。公共事業の「しわよせ」には当然賛同できないが、一方で保育のレベルを「民間=悪」とは決めつけるのも間違いであるようにも思う。

結論は単純で・・・人材や理念がある民間>公立>いい加減な私立 という感じなんだろうな。

何はともあれみごと、お前は頑張った。

おめでとう!

他方。

一昨日はいなせの5歳の誕生日だった。

3月24日生まれということもあり、同い年の子たちからは遅れを取っている点が否めず、最近ようやくにしてカタカナ読みと答が10までの足し算(指をつかえるやつ)をマスターした。

いなせも、おめでとう。

よくも悪くも「優等生」のみごとと較べれば、「化ける」時が「あれば」・・・この子の方が大物になる、かも知れない。

お前も最近は頑張ってるぞ、なんておだてつつ・・・誕生祝いと称して、兄の小学校入学準備につきあい、2人して3種混合ワクチンの注射(笑)に連れて行った。

あと、WBCの日本チームは実に素晴らしかった。

なんだかんだ言っても、日本の野球は底辺からしてすごい。強くないチームの補欠選手のけいじろうでさえ、休みの日は朝から夕方まで練習してるんだもの。

日本の女子マラソンや柔道、フィギュア・スケートとかも世界レベルなのだろうが・・・少なくとも球技ではこんな形で堂々と世界最高峰を争えそうなスポーツはほかにあり得ない。

日韓戦に関して言えば、ライナーのワンバウンドの打球を転びながらグローブに入れた内川、最後の打席で同じくワンバウンドをファールしたイチローなど、今回の場合は日本側に運があったようにも思う。

 大リーガーばかりのアメリカやベネズエラ、野球王国のキューバより強いのだから・・・いやはや時代は大きく変わった。

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3月の喜怒哀楽 -かくして時は流れる②

②怒

ますは小沢氏問題。

「故意の書き違い容疑」でしか起訴できず、にもかかわらず「長年に渡る“巨額の”政治資金=凶悪犯罪」なんていう検察の「説明責任の取り方」は何?

 元・田中角栄や金丸信直系ってことで、メディアは盛んに金の亡者みたいなイメージづけをしたがるが・・・小沢氏の家(うちのとそう変わらんぞ!)と彼らの屋敷を較べてみろって。大久保秘書の家族なんて50前にして何とアパート住まいなんだよ(これにもびっくりした!)。

 「巨額の」とか「政治にはカネがかかる」たって、小沢氏のようにいっぱしの秘書を10人雇えばそれだけで年間1億、大きな事務所をいくつか構えれば家賃だけでまた1億・・・みたいな金が当然必要になり、議員歳費その他でそれを賄うことは不可能だ。

当方は「スモール・ベースボール」なのでそんな世界には組しないし縁もないが、長い政治生活の中でそうなってしまっている議員が自民党には多数、民主党にもまだ少数いるというだけの話だ。検察は苦し紛れに「東北利権」の話をリークし、マスコミを操作しているようだが、同じ内容で他の地方をちょっと調べてみるといい。

もちろん小沢氏に一片の道議的な非がないとは思わない。愛人を囲ったり「おむつ換えクラブ」に通うのと一緒で、法的問題はゼロでも、社会的立場を問われる一定の問題はある。

 だがしかし、それとて警察官僚トップの漆間氏を慣例を破って官房副長官に任命。彼が小沢秘書逮捕の直前に首相と5回にわたって3時間以上の密談をしていたという事実・・・とかと比較すればどっちがキナ臭い話であるかは明々白々だ。

メディアもホントだらしない。

繰り返すが、僕も別に小沢氏に一片の道議的な非もない、と言うつもりはない。が、なぜ「政治資金規正法」の趣旨に沿って全てをオープンにしてきた側が「有罪確定のような扱い」を受け、数的にはずーっと多い自民党議員や裏金組がきちんと捜査されないのか?

「自民に捜査は及ばない」と言った官僚TOPの発言を20人?もの記者が同時に聞いており、従って同時に同内容の配信をしたにもかかわらず、なぜ「記憶にございません」でおしまいなのか?

平気でウソをつく奴、百歩譲ればそれほど物忘れが激しい奴が官房副長官なんてやってて大丈夫か? といったまっとうな意見をきちんとテレビや大新聞でも取り上げるべきである。

 

そんな不透明な「国家権力」の存在に較べれば、小沢氏が党首だと民主党の今回の選挙に有利か不利かみたいな話は本当に些細なことに思える。

別に今回の選挙に負けることがあっても、そういった点をはっきりさせることの方がよほど大事だと僕は思う。

 わが妻ももちろん、代表でいる限り、小沢氏とのポスターを代えるような姑息なことはしない。メディアにも、支援者にもそう説明しているはずである。

 一方で。

 昨夜かかってきた1本の電話により、不景気の中、検察ファッショとよく似た話が、自分たちの身辺にも近づいてきている事実を知った。

世界中の誰もが知る某TOP企業に勤める、2歳上のA氏(部長級)からのものである。

同社は外国人が社長職につき、かねてから大規模な人員削減を実施すると宣言してきた。

で、何とA氏の場合は「パワハラ」等々の濡れ衣を着せられ、リストラされそうになっているらしい。

「パワハラ」はもちろん、会社が仕掛けてきたいいがかりのようなもの・・・内容は「A氏がケガをして歩けなかった時に、1階まで派遣社員に車椅子を運ばせたこと」等々である。正社員を切るには派遣や契約のようにはいかない。なので、企業側がまるでCIAのように、「不名誉な事実」を収集しているのだ。

で、A氏の場合は関係が十分うまくいっていなかった派遣社員の一人が「誘導尋問」に応じたらしい。

でも・・・その程度のことがホントに「パワハラ」か?

誰がどう見ても、会社がやってることの方がよほどその本質に近いぞ。

A氏は今、降格され仕事を与えられない部署で残るサラリーマン人生を送るか、月末までに辞めて割り増し退職金を得るかで心底苦しんでおり、会社側は当然、彼を後者に追い込もうとしている。

実はA氏はただのサラリーマンではなく、某社の主力商品を第一線で担当し、30年の間に数々の業績を上げてきた人物である。そんな人材を、一部のリーダーや周辺の茶坊主どもが、かくも卑劣で組織的な方法をとってまでリストラしようとしているのである。

生活上の苦労もある。A氏は4人家族だが、奥さんは今、病気で長期療養中。上のお子さんは4月から養護高校、下のお子さんも昨春私立中学に合格したばかりであり、(僕と違って)朝の弁当づくりからまさに男手ひとつで育てているのである。

にもかかわらず、会社からの補助が切れるため今の住居すら、早々に出ていくよう通達されてしまっている。

A氏に限らず少なくとも某社では、似たようなことがそれこそあちこちで起きているのだろう。それが公になれば、なぜ?という疑問が少なくとも日本社会に衝撃を与えることになる。「世界の某社」がそこまでエグイことをしているのかということになれば(もしマスコミにスポンサー企業に背を向ける根性があれば)、今のところうわべだけはきわめて良好な企業イメージはもちろん、株価がさらに大きくダウンすることだろう。

 

某社はリーディング・カンパニーであり、世間のサラリーマンは9割方、彼らより待遇的には「下」である。そんな社会を自らリストラで先導する限り、「下」が某社がこれから勝負を賭ける高額商品を買えるようになることなぞ、絶対にありえない。

馬鹿である。

少なくとも僕はこの話を聞いて、一生某社の商品は購入しないと決めた。

今の自分には彼の再就職等々の力になることは難しいかも知れないが、子どもの通学のこと等もあるので、最悪の場合、せめてもの話としてしばらく芦屋のマンションを使ってもらうことも考えている。

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3月の喜怒哀楽 - かくして時は流れる③

 ③

 15年間続いたABC「歴史街道ロマンへの扉」が月末をもって、ひとたび終了することになった。

 3800回も続き、昨年は「長寿番組賞」まで受けたのだから、関係者には本当によくやって下さったという感謝の気持ちしかない。

 終了の主たる理由は「費用がかからない番組に切り替えざるをえない」(今まではある意味、内容重視でカネをかけた番組づくりをしてきたが、そうも行かなくなってきた)ということである。

 好意と信頼関係の中で存続してきた番組なので、決定には従わざるをえない。

 関西の有力財界人の中には「なぜあんなにいい番組をやめるんだ」とABCの社長にまで抗議して下さった方もいた。でも、「じゃ、自分の会社がスポンサーになりましょう」という話にはなかなかならないんだよな。

 一方、内部的には猛省すべき点が数多い。

足かけ20年を契機に実務の一線は退いているつもりなので、あまり細かなことまで指図するつもりもないが、以降に来た「勘違い野郎」の実務TOPは「あんな番組があるから“歴史街道”のコンセプトが分かりにくくなっている」とほざいていた。

彼が連れてきたスタッフの中にも、僕の時代にできたものはどんどんつぶせとばかりに「番組はABCが勝手にやっているだけ、協力する必要ない」と言わんばかりの態度をとってきた大馬鹿野郎がいた。

 たとえ関西ローカルと言えども、月曜から金曜まで3800回もの番組を作るのにどれだけの努力と情熱とコストが必要だったと思っているのか?

 そしてその事業がほかならぬ自分たちの仕事にどれだけの貢献をし、メリットを与えてくれたと思っているのか?

 彼らの職責からすれば、番組に対してももっと知恵を出し、感謝し、協力・提案すべき内容がいくつもあったはずだ。

 毎日2百万人が見ていたテレビ番組がなくなれば当然、計画の認知度は落ちる。広報宣伝に期待していた地方自治体も何割かは脱会してしまうだろう。

 そういった事態を、彼らや彼らをそこに配置した人々は一体どう「弁償」するつもりなのか?

 個々人の未熟さと「勘違い振り」につき猛省してもらうだけでは、絶対に済まない。

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3月の喜怒哀楽 - かくして時は流れる④

 ④楽

 そのABC番組の「ファン感謝の集い」が昨日、大阪で開かれ、ナレーションを務めてこられた道上アナの司会で、15年分のなつかしい映像やエピソードの数々が披露された。

 懐かしい関係者と久しぶりに会うことができ、本当に楽しかった。

 と、同時に15年というのはやはり長い時間だったな、ということも感じた。

 15年間の出来事にちなんで例えばハイビジョンになる前の映像はこうだった、阪神淡路大震災の半年後に初めて神戸を取り上げた番組はこうだった・・・みたいな感じで次々とVTRが流されたのだが。

 それぞれの関係者の「その後」の人生に触れることでも、この15年間というのがそれなりの長さをもった時間だったことを、しみじみと感じた。

 歴代の局プロデューサーのうち、初代は「サンデープロジェクト」のプロデューサーとなり、以降も3人が同番組で活躍した。初代OZ氏は今は番組制作の一線から退き、中之島への本社移転を担当した後、ぼちぼち定年???

 2代目のE氏と番組発足時の営業部長ON氏はいずれも若くしてすでに鬼籍に入っている。

当時、ON氏の下で営業担当をしていたY氏が今は編成局長で、何と言うことか番組を打ち切る側になってしまい、昨秋から何度も僕らの所に事情説明に来て下さった。

 3・5代目を割と長期に渡って務めたK氏は今は「探偵ナイトスクープ」のP。

4代目F氏は夕方の硬派番組「ムーブ」のPをしていたが、こちらも今回の改編で終了となり、年賀状で嘆きあったりもした。

監督をされてきた方々の顔ぶれもずいぶん変わった。

でも、15年間という仕事人生のまぎれもない何分の一かの時間にめぐり合えた人々のほとんどは、立場は変わってもお互いの正体を知る「同志」である。

イベントの最後に、クイズコーナーと抽選会があった。

 10年くらい前に室生寺の五重塔が台風で崩壊し、番組でそれをあえて映像化し募金を呼びかけた(確か700万円以上集まったはず)ことがあるのだが・・・その際の番組で室生寺を訪れたABCアナは誰? というのが問題。

選択肢は①赤江玉緒、②橋詰優子、③山本モナ だったのだが。

・・・観衆のほとんどが③は洒落やろうと思い、①か現職アナの②に分かれたのだが、裏かいた正解はまさかの③だったよね(笑)。

それぞれの人生にも、15年間にはホント色んなことがある。

家には一昨日、宗一郎が寮から帰ってきた。

奴がいると、なんだかなつかしい「家族」の空気が蘇る。

体重(一時は100キロあった)だけでなく、身長も明らかに僕を超え、表情もとてもよくなった。

高校の選択は多分、正しかったのだろう。

また、ラグビーの試合を見に行ってやりたい。

年度末にあたる3月には、この月にしかない喜怒哀楽や変化がある。

かくして時は流れて行く - ということなのであろう。

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2009年3月23日 (月)

地球環境、経済・雇用の均衡点

 昨日の毎日新聞「潮田道夫の千波万波」はとても興味深いコラムであった。

 以下に抜粋する。

 ①景気は「厳しい」どころか日本の輸出はざっくり言って半減している。だが、大不況の結果、達成が難しいと思われてきた「京都議定書」の温室ガス排出量の90年比6%削減の達成が確実になった。二酸化炭素排出量は削減どころか逆に増え、07年実績からは6%どころか9.3%も減らせなければいけない窮地だったが、事情が一変した。

 ②「京都」達成のために削減すべき二酸化炭素量は年間1億1700万トンであり、電力・鉄鋼業界は省エネだけでは無理と、年5000トンずつ5年分の排出枠を購入しているが、これを算入する実際の二酸化炭素は年に6700万トンである。

 ③ところが、日本エネルギー経済研究所が試算してみたら、大不況の影響で1億2800万トンも減る見通しになった。5900万トンの排出量を買った鉄鋼業界等は、4000万トン以上、余してしまったという訳だ。

 で、最後にこう締めくくっている。

 ④この話の教訓は何だろう? ”高すぎる環境目標は不況を招く”という一部論者の主張が正しいということ? さてね? ともあれ、大不況になれば環境が向上することが実証された。問題はその逆も真なのかどうかである。

 にわかには信じ難い話だが・・・もしこの試算が本当に正しければ、経済状態云々以上に、何だかとてもほっとする話題であろう。

 一方。

 今日の夕刊に、財界と連合が「日本式ワークシェアリング」を推進することで合意?した とあった。

 「日本式」というのがどうもよく分からないのだが・・・。

 週刊現代の大橋巨泉コラムを読んでいたら、先頃発表された「ニュージーランド式」のそれが紹介されていた。

 かの国では「2週間9日制」を取って雇用を回復。で、1日の給与カット分については政府が一定期間(当面6ヶ月間)その分を助成する代わりに、その間、企業は社員をレイオフ出来なくするらしい。

 日本でも国民の休日を3倍くらいに増やせば、同じような感じになるんじゃないの?

 こんな経済・雇用情勢では給料なんか上がらないのだし、企業&個人任せではなかなか休暇も取れないんだからね。

 巨泉先生は以外にも同誌で、なかなかいいことを言っていたので要約しておく。

 ①今回の恐慌は資本主義ー市場万能主義の明確な失敗であり破綻である。だからこそ、”政府が金を刷れ”みたいな、資本主義の枠からはみ出さない政策ばかりでは駄目。

 ②発想を変えて「社会主義=失敗」「保護主義=悪」という見方を改め、これらをもっと積極的に評価すればどうか。

 ③欧米の大銀行の事実上の国有化を見れば、社会主義を過去の失敗策と片づけることの間違いが分かる。

 ④また、保護主義は悪とされてきたが、どこでも第一次産業に対しては保護主義的である。「聖域なき構造改革」などと言って米国に追従し、自給率を極限まで下げてしまった日本が例外的であったことにも気づくべきである。

 ほどほどに仕事&生活し(=人生を楽しみ)、先の世代への負担を増やさず(=少なくともうまく地球を存続させながら)、望むほとんどの人に職がある(=人的資源を死蔵させずに内需を回していく)。

 そんな社会に日本はなりたい。

 世界同時不況をきっかけに環境・経済・雇用の均衡点をうまく見つけることこそが、”人類の進歩(と調和?)”に繋がる道ではないかと想う。

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2009年3月16日 (月)

スポーツ3題

 (その1)「侍JAPAN」、キューバに快勝

 WBCの第2ラウンド、対キューバ戦を早起きして見た。

 何をかくそう僕は、キューバでプロ野球を観戦したことがある、数少ない日本人の1人だ。

 http://www.jinseiidoido.com/cuba-2.htm

 キューバ野球はパワー&スピードは凄いが、全てのプレーが少し雑。街なかのあちこちで子どもたちが野球をしているが、ひたすら打つだけでキャッチボールとかやってる奴はほとんどいない。だから、守備や走塁、連携プレーなどは明らかに日本の方がはるかに上で・・・勝機は十分にあると想っていた。

 結果は6対0の勝利・・・本当に今回のチームは強い。

 北京五輪でのチームは、いろんな選手を集めた割になんだか元気ないなーって感じだったし、前回のWBCも結局優勝はしたが、特に前半戦はけっこうへろへろだった。

 でも、今回のチームは違う。

 各選手に関しては長いシーズン、今頃からがんがん飛ばしてホントに大丈夫か? と心配する向きもあるが、にもかかわらず皆がナショナル・チーム入りを目指し全力で頑張っている姿に、新しい世代の美点を感じるよね。

 (その2)ワールド・ラグビー部活動休止

 一昨日、みごとが所属するラグビー・チームが毎日曜日、グランド(六甲アイランド)をお借りしているワールド・ラグビー部の「さよならイベント」があった。

 ほんと素晴らしいグランドで・・・日曜ごとに豊かな芝で走り回る息子を見るのが楽しみだったが、それももうあと何回かで見納めである。

 跡地はマンションになるのかな?

 ただただ、残念。

 惜しむ声は止まないが、自分たちのも含め、実際にはそんなものは何も足しにもならない。

 切ないね。

 東田GMや外国人を含む選手の皆さんにも、ほんとよくしていただいた。

 11月だったかな? トップリーグ復帰を賭けた最後の試合に出陣する選手たちを皆で見送ったことを思い出す(結果は敗戦)。

 本当に有難うございました。

 (その3)陸上も間もなくシーズン・イン

 年末から毎日曜日ごとに何かしらの試合が放送されてきたロードレース・シーズンも、名古屋女子マラソン、そして来週の東京マラソンでほぼ終了する。

 そんな中、早大競走部の礒監督(1つ後輩)が事務所を訪ねてくれ、昼メシを食べた。

 部員数が少なく、事実上不可能と言われてきたインカレ総合優勝(昨年は最終日までTOP、オリンピック代表で怪我からの回復途上だった竹澤健介を温存しなければ、もしや・・・があった)を目指し、なんとか順調とのことだった。

 長距離は箱根以降、故障者が多くあまりパっとしないが、2年になる中山Jr(須磨学園出身)が復調してきたとのこと。

 竹澤はじめとする卒業生が抜ける穴はとても大きいが、頑張って欲しいね。

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2009年3月12日 (木)

「安政の大獄」問題の推移 - 朝日新聞の各記事より

 「安政の大獄」事件につき、今朝の朝日新聞には「こんなにも?」と思うくらい、多様な記事が載せられていた。

 まず、大見出しは「東北の業者一斉聴取 東京地検 参考人、献金解明へ」。

 リードは以下である。

 「準大手ゼネコン”西松建設”から民主党・小沢代表の資金管理団体”陸山会”への違法献金事件に絡んで、東京地検特捜部は、ゼネコン各社側から小沢代表側への献金システムを解明するため、代表の地元・岩手県など東北地方の建設業者から、参考人として一斉に事情聴取を始めた。」

 検察の横暴とも、焦りとも取れる記事だが、当然、そうは取らない人の方が圧倒的に多いだろう。

 一方、4面には「パー券収入記載せず 収支報告書 古賀派と伊吹派」、「西松献金だんまり国会 自民・民主質問なし」といった記事と合わせ、「検察リーク いかがわしさ与える」という民主党・鳩山幹事長のメールマガジン内容、「政治資金規正法 民主・改革案作り 岡田氏中心に」といった民主側の言い分や取り組みについても紹介。かと思えば、笹森前・連合会長の会合で小沢氏が「(対馬がウォン経済に買い占められてきているなら)済州島を買っちまえ」と発言した、といった記事を載せている。

 いやはや。

 が、実はこの面で絶対見逃してはいけないのは、「小沢氏の元秘書 自民公認見直し 衆院岩手4区」という小さな記事だろう。

 高橋嘉信氏。

 自称?「票田のトラクター」のモデルで、今は何のことはない、自民党からの小沢氏選挙区における対抗馬である。25年間も小沢氏の秘書を勤めており、いわゆる献金システムを確立したのは「彼」ということになるらしい。

 なぜ、現秘書が逮捕までされ、また民主党の予定候補である所の元・秘書にも取り調べの手が及んだのに、これまで「彼」の名前はほとんど出てこなかったのか? 

 検察が動いているのは、実は「彼」からの情報による所が大きく、だからこそ「彼」は一連の捜査の対象外。でもついにそうも言ってられなくなり、だからこその公認見直し(あるいはトカゲの尻尾切り)ではないか、といった説があるようだ。

 ここからの捜査は恐らく彼を最大の「キーマン」として、展開されるのだろう。

 

 さて、そんな中。

 21面にコロンビア大学教授のジェラルド・カーティス氏が、まさに「わが意を得たり」のコラムを執筆していたのでご紹介する。

 題して「検察には説明責任がある」。

 以下、大意を記す。

 ①小沢氏の秘書逮捕と事態の展開には解せないことがある。逮捕から1週間余りたつのに、検察が強制捜査に踏み切った理由について、国民に公式の説明をしていないことである。この事件は普通の政治スキャンダルとは質的に違う。政権交代が取りざたされている微妙な時期に「政治資金規正法違反」という形式犯での逮捕は、極めて異例である。だからこそ、検察の説明責任が問われるのだ。

 ②検察が自民党のために動いた、あるいは「国策捜査」ではないかとの非難が出、また当局のリークなどによる巧妙な情報操作への疑念も生まれている。検察は拘留期限の3月24日に起訴か否かを含めて事情説明すると見られるが、この間、逮捕されただけでも世間的には「有罪」の印象を持たれ、次期首相有力候補の政治生命まで奪いかねない。

 ③総選挙を前に動き出した検察が沈黙し、公の場で説明しないということは、政治不信ばかりか、国民の国家権力対する不信感を深めることになりかねない。この危険の重大性こそを、検察は認識すべきである。

 ④なぜ、検察の説明責任を求める声がもっと強く出てこないのだろうか? 朝日新聞は3月10日、「民主党、この不信にどう答える」と題した社説を掲げたが、どうして「検察、この不信にどう答える」と問いかけないのか。検察のやることは絶対に正しく、疑う余地がないとでも思っているからなのか。マスコミは検察が不機嫌になるような報道を自己規制して控えているのか。

 ⑤国家権力があくまでも公平・公正に使われていると国民が信じられることが、民主主義の絶対条件である。日本では政治家もマスコミも、さらに国民一般も、この問題にあまりにも鈍感になっていないか。麻生首相をはじめ、与野党の政治家たちは、検察の責任者が公の場に出てきて国民に説明責任を果たすよう求めるべきだ、と私は思う。

 

 民主党も自民党も、そして「自民党的なるもの」も問われているが・・・同じようにメディアや(多様な情報を判断する)国民の「マチュア」(成熟度=田中真紀子氏の国会質問より)の問題も、大きく問われているのだろうな。

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2009年3月 6日 (金)

「安政の大獄」考

 10年近く続いているこの日記の中で、鈴木宗男氏や佐藤優氏、あるいはホリエモンや村上世彰氏の時にも書き続けてきたことなので、あえて今回も書く。

 「東京地検特捜部」とは何者ぞや?

 今回の小沢氏秘書の逮捕の背景としてあまり言われていないことから書けば、まず現在のルール、すなわち法律が悪すぎるという点がある。民主党がかねてから主張してきたように、「迂回献金」と目されるものは全面禁止にすべきなのだ。

 しかし、残念ながら現在の社会は現行法を前提として動いている。それにのっとる限り、今回の「西松献金」についても法的・形式的な問題はなく、白黒は「知っていたかどうか?」ではなく「きちんと名目・形式が整っていたか?」という点によるしかない。つまり、道義的問題は免れないとしても、それをもってしての法的制裁は妥当・適切な行為とはいえない。

 例えは悪いが、「偽装ラブホテル」や昨日判決があった「相撲の八百長」と同じである。「ビジネスホテル」や「リゾートホテル」をうたって、実態は「ラブホテル」という事例が全国で後をたたないが、その多くは法律に定められているところのラブホテルの定義(回転ベッドがあるとか、大人のおもちゃを置いてるとか、体面受付をしないとか、レストランがないとか)には合致しない。だから、きちんと「偽装」を取り締まるには、まず法改正しかないのであって、それがあって初めて本格的な取締りが可能になる。

 「相撲の八百長疑惑」にしても、いくら一部からの証言があっても、最終、個人の心の中までは立証できない。そういうのが、普通の法治国家のあり方なのである。戦時中や未発展国でもあるまいし、「特捜部」のような「超・法規組織」がいつまでも存在していることは、基本的にはとても恥ずかしいことだと、僕は思う。

 しかし、そういった「超・法規組織」がこれまで、日本の健全化に一定の役割を果たしてきた面はゼロではない。その背景には「巨悪との戦い」のような大義と、「世論の後押し」のようなものがあった。

 前者に相当しそうなのはロッキードやリクルート事件。誰もがうすうす想像できていた「政治をめぐる巨大な金の流れ」をあばくため、小さなところにそのきっかけを見つけ、強引に扉をこじあけようとする様には、「異様さ」より「正義の味方」を感じた人の方が多かったに違いない。

 だが、今となってはそれが何者をもしのぐ権力としての、「特捜部」の「神格化」につながってしまった。その後、その立場や立ち位置は少しずつ変化・・・というか、ゆがみや自己増殖を始めたように思う。

 そんな中、昨今、「特捜」が頼ってきたのはもっぱら「世論」であった。鈴木宗男氏や佐藤優氏、ホリエモンや村上氏事件の場合も「神格化」された「特捜」は何とかその目的を果たし、それによって特に後者の場合は社会の健全化に一定の役割を果たしたという見方はある。「国策捜査」の異常さはあったとしても、ここまでの事件についてはいずれも象徴的人物を逮捕することによって、最終的には「政界の黒い金」「伏魔殿としての外務省」「隆盛するマネーゲーム」といった問題解決に向けての方向性を決めたのだから。

 だが一方では、「ロッキード」→「リクルート」の流れの中で「出る杭」を打って、国民の拍手喝采を得るという傾向が強くなり、そういった流れがホリエモンや村上氏に至って確かなものになってきた。多くの国民がそれはそれで望ましく感じたであろうが、結果的には「風説の流布」による逮捕などなどにつき、意思決定のうさんくささに気づく国民が増えた。

 この4名の「被害者」が社会的生命を抹殺されず、むしろ「国策捜査」の実態を暴露し公然と一連の「行為」に立ち向かうようになってきたのも、「神」としては計算違いのことだったろう。

 このままでは「神としての特捜」は成り立たない。しかも、何年に一度かは国民の目を引く大きな成果を期待されている(と、自分たちでは思っている)。佐藤優氏は今回の摘発を「どうせ内実は正義感にかられた”青年将校”がやったんだろう。それを押さえる力が上の者にもなくなっているんだろう」とコメントしていたが。事実、今回の逮捕に「政界の黒い金」「伏魔殿としての外務省」「隆盛するマネーゲーム」に匹敵するような「大義」は見られない。

 そもそも民主党は政権を取った暁には「迂回献金」をできなくする法改正を目指しているのであって、今回のに彼らなりの「大義」があるとすれば、それは「民主党が政権をとったら日本のためにならない」という恣意的なものだけである。

 多くの国民から見ればどう見ても、「天下り禁止法案を書き換えた官僚」や「特定宗教による政治支配」の方がよほど本来の「国策捜査」にはなじむ。なのになぜ・・・と推測すれば、彼らの思想には「自らの組織や権威の存続」あるいは「官僚政治の打倒なぞけしからん」といった、およそ国民には説明不能のプライドやセコイ了見が含まれているのではないか、と勘ぐらざるを得ない。

 今回の捜査は小沢氏がクリントン女史の来訪に服従姿勢を見せなかったこと、あるいは「第七艦隊」発言で麻生・中川パッシングへの風向きが変わったこと、そして予算や定額給付金の国会通過が確実になった日を狙い、用意周到に、そして一気に仕掛けられた。

 ただの「(神を語る)現場の暴走」だったのかも知れないが、異例にも元・警察庁長官を副官房長官に任命した麻生政権へのキナ臭さや、ロッキード事件にあったようなアメリカの影も感じられる。

 予算が決着すれば、麻生さんはもたないし、話題は一気に「政治と宗教」といったことにまで及びかねない。しかし、それらをいいという国民(組織)も、困ったと感じる国民(同)もいて・・・で、どうするかが民主主義なのである。

 民主党どうこう以上に、政治全体がレームダック化することによる経済的損失を一体どうするつもりなのか?・・・等々まで考えると、少なくとも今回の行為は「大義」「世論の支持」いずれの面からも、明らかに国や国民を利するものだ、とは絶対にいえない。その点が、過去の事件とは全く違うところだ。

 情報化社会の中で自由な言論ができる国、時代に、そういった恣意的な「神」は果たして必要なのだろうか? 「特捜」にも説明責任を果たすことを求めている国民が、これまでの事件とは違い相当な割合に及んでいることを、知っておくべきだろう。

 何十年かたち「特捜」なる組織が日本に存在していたことが歴史に残る悪代官として記録されること、そしてその時代の日本人がそういった歴史を「大恥」と感ずるようになることを、僕は望んでいる。

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2009年3月 3日 (火)

号泣と爆睡

 パパレンジャー(小学校の父親会)仲間にすすめられた「長渕剛」の「ようこそ先生」に号泣。

 同じく区の元・PTA仲間の飲み会で話題になった「チェ・ゲバラ」に・・・爆睡。

 後日談:

 「ようこそ」で作られた長淵の曲「卒業」がさっそくリリースされたと聞いて、げんなり。

 いやはや・・・今の子どもたちの周囲にはロクな大人がいないね。

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