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2008年9月29日 (月)

百舌・古市古墳群が「世界遺産暫定リスト」に

 数年前から、堺市にある大山古墳(伝・仁徳天皇陵)などを世界遺産登録するための有識者会議のメンバーをやらせていただいている。

 メンバーは11名で、特に考古学系については、今の日本でこれ以上は望むべくもないほどの重鎮(上田正昭先生、金関恕先生、水野正好先生、角山榮先生、白石太一郎先生)ばかり。

 これに観光学から石森秀三先生(北大)、まちづくり面から加藤晃規先生(関学大)と宗田好史先生(京都府大)、財界筋から山下和彦さん(元・電通関西支社長)、文化面から佐藤友美子さん(元・サントリー次世代研究所)・・・ってことで、自分をのぞき(笑)、なかなかの豪華メンバーである。

 http://www.city.sakai.osaka.jp/city/_rekibun/mozu/regist/index.html 

 とても勉強になるし、楽しい会であった。

 そしてついに・・・先週末、第一段階である、世界遺産暫定リストへの登録が成った。

 思い出すのは、堺市長をはじめ、スタッフの方々の本当に涙ぐましい頑張りである。

 今も残る最大のハードルは、実際に陵墓を管理する宮内庁の理解。

 右翼団体からの抗議もあった。

 市民による清掃活動が始まり、手をつないで大山古墳を囲むイベントが開かれるようになり、南海が現地付近に予定していた40階建て予定のマンションを15階に変更するなど、ちょっと信じられないような「いい話」もあった。

 不可能を可能にしつつある最大の要因が、一切の「ぶれ」がなかった市長のリーダーシップと、スタッフの熱意にあることは間違いない。

 全ての関係者のご努力に・・・まずは乾杯! 

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2008年9月26日 (金)

人事と天命

 今回の妻の決断について、「おいおい大丈夫かよ?」(ちょっと無謀では?)と思ってる人もいれば、「今回はまず負けないわ」(ラッキーだね)と言ってくれる人もいる。

 周囲の反応はさまざまである。

 勝算はもちろんある。

 のだが・・・当方の準備がある水準にまで追いつかなかった時には、確実に負ける。

 そんな意味で、まあ印刷やら組織やら挨拶やらって話からすると、今頃がギリギリ最後のタイミングだったんだろうな、と想う。

 ちなみに兵庫1区は東灘区、灘区、中央区とあり、人口は20・6万、12.8万、11・7万である。人口比は46:28:26ってことで、東灘が最も多い。

 東灘については当方は地方選とはいえ2回連続トップで、しかも当選3人中のもう一人も同党だから、一応、党勢的には半数をかなり超えるシェアがあることになる。

 この区に関しては、名前はそこそこ知られていると思うし、過去の選挙でも無党派票の獲得ができているので、投票率が1・5倍になる国政なら、さらに有利だと言う人もいる。

 しかし、他の2つの区については本番30日+?前にもかかわらず、知名度はまだ実質的にはゼロである。

 公示日までに、それなりの情報がお届けできていなければ、勝負にならない状況だってありえるだろう。
 
 「風」ももちろん、大きく関与する。

 ちなみに、直近の国政選挙(参議院)は民主76000、自民43000、公明25000であり、もし、「風」がその時と変わらなければ、有利か少なくとも惜敗率勝負となる感じになる。反対に、小泉郵政選挙と言われた05年の衆議院は、自民:民主=96000:65000で、民主ボロ負けである。

 小泉チルドレンにとっては昨日の小泉氏引退は耳の痛いニュースであろうし、ありえない話かもだが、投票日が11月4日(金融不安によりオバマ氏の勝利が確定的)以降になれば、やはり革新側が有利であろう。

 が、スキャンダルや舌下事件によるリスクは、常に両陣営にある。

 その手の不可抗力にはもはや、対処の仕様はない。

 やるべきことを、きちんとやっていくしかないってことだろうな。

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2008年9月25日 (木)

お鉢

 混乱していた兵庫1区の候補者選びが、なんとわが妻に白羽の矢が立てられるという形で決着した。

 関係者や現職の地方議員からの選択、元職の復帰、本部主導の落下傘候補・・・等々、いろいろなことが取りざたされていたし、有名人の名前も何人か出た。

 しかし、そんな中、当方はといえばまだ小さな子どもがいることもあり、早くから圏外に退いていたというか、無欲で淡々とした立場だったので、こんな話が来ることは全く想定していなかった。

 実際、切羽詰った話があったのは3日前。

 無欲だった証拠に、4日前には久しぶりに2人して中学校の運動会に行き、「なんぼ何でも不戦敗はまずいぞ。今回は○○さんでいいじゃん?」みたいな話を、パパママ友だちとしていたくらいである。

 で、決断したのは2日前。

 そして、今朝、ばたばたと新聞各紙に名前が出た。

 無欲の証拠その2としては、今週土曜日の小学校の運動会では、PTAの平社員として受付の名札渡し係みたいな仕事を引き受けてしまっているらしいのだが・・・たまたま割振られたからやるのであって、けして売名ではないですよ!

 しかしまあ、予期せぬ形で「お鉢」が回って来るような話って、ホントにあるんだね。

 僕自身も最初というか、50時間くらい前までは大反対だったが、「風が来たら乗ってみろ」という言葉も、わが家の家訓にはある。

 今はすっかり戦闘モードに切り替わった。

 短期決戦ではあるが、何とか間に合うだろう。

 お声がかかるうちが華。

 世のため人のためというのは当然だが、推して下さった方々をがっかりさせないためにも、やるからにはきちんと勝ちたい。

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2008年9月19日 (金)

阪神間の地価

 昨日、兵庫県の地価調査結果が発表された。

 何たって1年前に家を買ったばかりなので、そのあたりのことには割と詳しい。

 県内943地点中、住宅地で公示地価が1平米あたり300千円超なのは、以下の23地区であった(左カッコ内は昨年数値)。

 ① 497(475) 神戸市東灘区岡本2(=JR摂津本山北・阪急岡本:岡本商店街西)

 ② 465(445) 神戸市東灘区岡本9(=JR摂津本山北・阪急岡本西:甲南大付近)

 ③ 403(367) 芦屋市大原町17(=JR芦屋駅北)

 ④ 402(378) 神戸市灘区篠原北町3(=阪急六甲北:神戸松蔭女学院下)

 ⑤ 392(380) 神戸市中央区中山手道6(=JR元町北:兵庫県庁北)

 ⑥ 387(370) 神戸市東灘区御影山手2(=阪急御影北)

 ⑦ 378(365) 西宮市甲風園2(=阪急西宮北口北)

 ⑧ 370(360) 神戸市中央区山本通2(=三宮北:北野異人館街南)

 ⑨ 366(355) 神戸市東灘区本山北町5(=JR摂津本山北・阪急岡本東)

 ⑩ 365(340) 西宮市羽衣町1(=JRさくら夙川北、阪急夙川南)

 ⑪ 357(330) 芦屋市西山町19(=阪急芦屋川北)

 ⑫ 355(340) 神戸市東灘区住吉山手2(=JR住吉・阪急御影北:白鶴美術館下)

 ⑬ 340(317) 芦屋市川西町10(=JR芦屋南、阪神芦屋北)

 ⑭ 335(320) 神戸市中央区北野町3(=JR新神戸)  

 ⑮ 330(320) 神戸市東灘区田中町3(=JR摂津本山南)

 ⑯ 330(303) 西宮市甲子園四番町12(=JR甲子園口南、阪神甲子園北)

 ⑰ 315(305) 神戸市東灘区本山中町2(=JR摂津本山、甲南山手南)

 ⑱ 314(305) 神戸市東灘区御影中町4(=JR住吉南、阪神御影北)

 ⑲ 311(295) 芦屋市三条南町4(=JR甲南山手東、阪急芦屋川南)  

 ⑳ 310(288) 芦屋市宮塚町13(=JR芦屋南)

 21 306(290) 神戸市灘区篠原南町2(=阪急六甲南)

 22  305(285) 西宮市甲子園口4(=JR甲子園口)

 23  304(285) 西宮市甲東園2(=阪急甲東園北 )

 何とこのうち8地区は、僕らが住む東灘区。

 おまけに①②⑨⑮⑰の5つ(駅的にはJR摂津本山・甲南山手、阪急岡本)が、わが小中学校の校区だったりもする。

 ごく親しい人たちの中に、たまにとんでもない金持ちがいたりする訳じゃ。

 県内平均は0.1%、神戸の平均は0・9%の上昇だったが、上昇組でもほとんどの地域でその幅が縮小してきているらしい。

 そんな中、昨年度比の上昇率の上位10地点中の4地点は芦屋、また5地点が西宮であった。

 平均でも芦屋は前年比6・7%、西宮が4・7%である。

 反対に、宝塚や伊丹が上記に1箇所も含まれていなかったのは、少し意外な気がした。

 宝塚・伊丹と、芦屋・西宮・東灘との違いは何か?

 川はあるけど海がない。飛行場に近い分、飛行機がうるさい。大阪への通勤環境は互角だが、神戸方面に関しては少し不便。公立高校への進学面でやや差がある・・・などなど、いくつかの理由が考えられるが。

 忘れてならないのは、いわゆる「転勤族需要」であろう。

 分かりやすい話をすれば、星野・清原などなどが住んでいるのが芦屋、ヤワラちゃん夫妻や石田ひかり(亭主=NHK?)が住んでいたのが西宮。

 東灘にもかつては野茂やイチローが住んでいた。

 だが、伊丹・宝塚で思い出すのは・・・道上さんと今はなき金村の焼肉屋くらいだ(笑)。

 ところで。

 上記の23箇所を見て気づくのは、高齢化の進展に伴うニーズの変化が、地価にそれなりの影響を及ぼしているということだ。

 例えば、芦屋で超リッチが住むとされてきたのは六麓荘(代表的元住人=故・中内功氏)や奥池(同=コシノ・ジュンコ氏)だが。

 意外や意外、「六麓荘町9」は今や213(千円)、国定公園(六甲山)内にある「奥池14」に至っては何と70(千円)という、姫路なみの価格になってしまっている。

 いずれも昨年よりは少し上昇しているので、下げ止まってはいるのだろうが、反面で堂々の上昇率トップは上記③「芦屋市大原町17(=JR芦屋駅北)」であったりもする。

 9.8%の上昇率は全国9位(=東京以外ではトップ???)。

 近畿では当然1位である。

 要するに、山の手などの(高度が)高い所に住んでいた人々が高齢化し、場合によっては住居を手放して、平地に出てきているのであろう。

 「阪神間の金持ちは山坂に住む」みたいなイメージがあるが・・・昨今のトレンドは明らかに 山坂<駅前。

 高齢化社会の影響で、丘や山の上よりは駅近の平地の方が売買価値がずっと高い、という感じに変わってきているのだ。

 ちなみに上記①②の「岡本」には坂上のイメージがあるかも知れないが、計測地点はいずれも平地である。

 あと、校区内では⑮⑰もそうである。

 ⑤⑧⑭を市街地に分類すれば、もはや上記中の坂道組は④⑨⑫くらいに過ぎない。

 その平均上昇率は4%台だから、やはり駅前組に分があることは明白である。

 思い越せば、僕たちが家を買う時も、さんざん奨められたのは平地の住宅だった。

 転売時の有利さが全く違うということだった。

 が・・・高くて手が出なかったのと、「もっぱら車でしか移動しない」女房とも、屋上からの景観が気に入ったことがあって、駅から歩ける範囲の坂上物件を選んだ。

 毎日の仕事からの帰り道、ふうふう言いながら坂道を登るたびに、必ず1日1回、本当にこれでよかったのかなあと反芻する。

 もはや仕方がない話だが。

 慰めと芝生の世話を兼ね、僕は毎朝、屋上に上がるようにしている。

 女房が屋上まで来るのは月数回、また家まで歩いて帰ってくるのは年で数回(苦笑)といった範囲である。

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2008年9月16日 (火)

リーマンのリーマン

 米国4位の投資銀行・リーマンブラザーズが、不動産相場の損失拡大とデリバティブ資産の下落により、倒産した。

 国際映像では「リーマンのリーマン」たちがニューヨークの本社ビルから次々と書類を持ち出している様子が映し出されていた。保身丸出しに、倒産後問題となりそうな書類を必死で処分しようとしているのだろう。

 危機説が伝えられていたリーマンについては「米当局が大統領選挙までは延命させる」との予測がされてきた。が、このまま行くとブッシュの任期中にも連鎖倒産が必至で、米の金融システム自体が危機に陥る可能性すら出てきた。 

 だが、識者の中には事態は決してそんなものだけでは済まない、と指摘する声もある。

 「米はイラクとアフガンの戦争で軍事的な自滅の道を進み、昨年からの金融恐慌で金融的な自滅が起こり、覇権国としての力を急速に喪失している。米の自滅は、世界の覇権の多極化(覇権共有化)につながる。経済力が低下する米(と欧日)に代わり、BRIC(中露印伯)やGCC(アラブ産油国)の経済力が重要になっていく。米の経済力が破綻したら、発展途上国は、人権・民主・環境といった歪曲された価値観に基づく抑圧をしてくる欧米に頼るより、中露を頼った方が話が早いという気持ちを強める」(田中宇氏)

 金融危機によって引き起こされようとしているのは、世界的な覇権体制の大転換ということ?

 「大変な時代」も、ついに佳境に突入か?

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大魚逸した?陸上・全日本インカレ

 週末に行われていた陸上の全日本インカレ。早大は最終日の昼まで総合トップを走りながら、最後の詰めが弱く、72点で4位に終わった。学校対抗の総合優勝は、各種目とも1位8点、2位7点・・・8位1点 の合計で争われるのだが・・・今回はトップ筑波大とは10点差。3位の東海大とは0・5点差という僅差であった。

 あまり知られていないと思うので書くが、インカレの総合優勝というのは、多分、箱根駅伝で優勝することなぞよりだいぶ難しい。箱根なら、各学年3名の強い選手がいれば優勝が狙えるが、総合優勝は質量ともにものすごいマンパワーを要する。22種目?にフルエントリーするには単純計算でのべ66人の標準記録突破選手が必要であり、しかも各種目とも少なくともインターハイの入賞経験者だけでのべ32人(8人×4学年)いる中でベスト8に入って、やっとこさ1点が取れるのである。

 自分たちの時代も普通には強かったが、部員数数倍、参加選手数が倍近くもある有力校を最終得点で凌ぐことなどは、およそ考えられたものではなかった。

 春の関東インカレ前に礒監督(1年後輩)と飲んだ時、「100点を大目標にやらせてます」とのことだったが、全く届かず(55点で8位)、うまく行かないものだと思っていたが、今回については長距離を除くほぼ全ての選手が実力を出し切った。

 しかし、長距離陣は・・・エースの竹澤が五輪明けで欠場。以外の選手も皆、合宿明けでへろへろで、獲得得点は1500mの4点のみという惨敗に終わった。オリンピックの影響で夏開催となり、時期が悪すぎた(もっぱら駅伝のみを狙っている駒沢大などは選手を送り込んできてさえいない)、あるいはハーフマラソンの実施が見送られたことなども、得点争い上は痛かったりもしたのだが。

 にしても。

 もし竹澤が出ていれば、仕上がりが60%程度としても、5000・10000が留学生の次(12点)。得点稼ぎに1500mにも出ていれば20点近くの上乗せが計算できたことになり・・・そうすれば何と50年振り!の総合優勝が手に入る所であった。

 竹澤は部全体の主将でもあるので当然、考えるところはあったであろう。

 (もう仕方ないから、別の所で返してくれ:笑)

 あと。得点表をよく見てみると、上位校はほぼ全ての種目にエントリーしているし、三段跳び、競歩、3000m障害や投擲といった、どちらかと言えば地味な競技で大量得点をしている。わが陣営はそれらの種目を誰もやっていないか、やっていてもわずか1-2名しかいないような場合が少なくない。常に総合優勝を目指すチームになるには、チーム編成上の課題もクリアしていかなければいけないのだろう。

 はたして、今回の結果は予想をはるかに上回るものだったのかどうか?

 とすれば、短距離ほかのメンバーの実力は春から大幅にアップしていたということになる。あるいは「大魚を逃がした」というよりも、「あえて今回は狙いに行かなかった」ということにもなるのだが。

 20日には尼崎で早関戦があり、私も前日から?参戦予定(競走部理事として前夜祭???など担当)。母校の活躍、後輩の発展は実に喜ばしく・・・是非、選手&監督にこれからのことも聞いてみたいという気がする。

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2008年9月 6日 (土)

11月の傑作群

 僕のウルトラマン人生は「ウルトラQ」にはじまり、「初代ウルトラマン」で終わった。

 ウルトラマン・マニアの稲勢(⑤:4歳)は怪獣を見るといつも「パパ、この怪獣は認めてるか?」と聞いてくるのだが、その理由は、僕が「ウルトラセブン以降の怪獣は認めない」と言っているからである。

 地元の小学校の「パパレンジャー」(父親の会)でそんな話をしていたら、多分7-8歳くらい下のOさん(カメラマン)が、「井戸さんはおっさんなので知らないでしょうが、実は安保花盛りの時期に作られた”帰ってきたウルトラマン”の方が、今となっては”Q”や”初代”なぞよりずっと見ごたえがありますよ」と教えてくれた。

 特に「帰ってきた」には「11月の傑作群」というのがあり、中でも秀逸なのは差別や公害をモチーフにした「怪獣使いと少年」という作品らしい。

 そういえば、あまりにも過激な作品を作ったため、「ウルトラシリーズ」を追放?された監督がいたという話は聞いたことがある。

 が、いつも行く芦屋のビデオ屋には「帰ってきた」はおいていなく、がっかりして電車に乗ってたら、同じ車両にOさんがいた(笑)。

 で、その話を伝えると「”11月”のDVDがあるので(さすが!)明日ポストに入れときますわ、だけどいじめとか結構、露骨なので子どもは暗くなりますよ」とのことであった。

 で、翌日・・・駅前にある女房事務所のポストを見ると・・・あった(笑)。

 で、さっそくさっき、見てみたのだが。

 ・・・いやあ、名作であった。

 東條昭平監督はこの作品が実質上のメジャーデビューだった?と思われるが、カットは当時としては無茶苦茶斬新で、展開も素晴らしい。

 進みすぎていて理解されなかった面があったとしても、とてもタダ者とは思えない。

 リテイクを命じられた末の作品がコレだということだが・・・特定の被差別グループじゃなく、部落・アイヌ・在日・沖縄といった具合にバラし?それを表現したあたりがその、リメイク箇所なのだろうか?

 「同情なんてしないわ。売ってあげるだけよ。だってウチ、パン屋だもん」(パン屋の娘=物語中唯一の救い)

 「地球は今に住めなくなる。だから今のうちにおさらばするのさ」(宇宙船を掘る子ども)

 「勝手なことを言うな、怪獣をおびき出したのはあんたたちじゃないか」(モロボシ・ダン・・・じゃなくて、団次郎=集団化し暴走する「日本人」にブチ切れし職場放棄)

 脚本の上原正三(沖縄出身)の台詞回しも光った。

 「よくぞこれだけのものを25分の中に入れ込んだと思いますよ」というOさんの評には全く偽りはなく、ついでに言えば、わざわざDVDを届けてやろうかと思う気持ちも分かった(笑)。

 一緒に見た海如(④:5歳)の感想は「頭痛くなってきた」ということで・・・これまた、Oさんの予言通りであった。

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2008年9月 5日 (金)

【運・不運】形勢逆転【風・勢い】

 【その1:4・5ゲーム差てあんた】
 関西系友人の何人かの顔色が冴えないと思ったら・・・阪神・巨人が何と4・5ゲーム差になっていた。
 一時期13ゲームほどあったのが、五輪前には10ゲームくらいに縮まってきていたので、人知れずどこまで来ているものかと楽しみにしていたのだが・・・まさか「4・5」とは。
 押さえの切り札+4番バッター+捕手を五輪に取られ、ボロボロになって帰国した阪神に比べ、巨人は次第にメンバーが揃ってきてまさに「元気ハツラツ」。
 形勢はもう明らかに逆転している。
 久しぶりにプロ野球・・・ってか、阪神ファンの喜怒哀楽ぶりが楽しみになってきた。
 
 【その2:星野仙一】
 五輪の余波と言えば・・・ご近所在住の星野仙一氏が、このところ叩かれまくりだ。
 「星野的なるもの」にはもともと相当割合の敵がいたのだろう。
 それなりの結果を出し続けてきたから、その存在を認めざるをえなかった人々の逆襲が始まった。
 ああ人生って・・・そして勝負ごとって恐い恐い。
 
 【その3:シンクロ&ソフト】
 五輪で悪運を使い切り人生暗転?しちゃいそうなのが星野監督とすれば、自力で運を取り返した人もいる。
 その代表格の1人はシンクロ中国チームの井村コーチであろう。
 オレは中国を応援したぞ。
 あっぱれ、井村!
 大体にしてこの国は、個人技への尊敬がなさ過ぎるんじゃ。
 五輪から不要と言われた、ソフトの日本チームもすごかった。
 にしても、エースのああいう姿(非常識な連投?)を、二番手以下の投手は一体どう眺めていたんだろうか?
 
 【その4:勝ち逃げ】
 ここからは陸上ネタを3つ。
 日本男子の400mリレーは、2004年のアテネ五輪4位、07年の大阪世界陸上5位。
 そして北京五輪前のランキングも4位だったのだから、英米が転べば当然、メダルが視野に入る実力だった。
 朝原はそれらを含め、オリンピックと世界選手権だけで、9回も日本チームのアンカーを務めているが、日本チームが待ち続けてきたのは、まさにこういう「チャンス」だったのだろう。
 そんな「チャンス」をきちんとモノにした日本チームは立派だったし、併走した100m銀メダリスト(トリニダードトバコ=400リレーも銀)とそう遜色のない走りをした36歳もすごかったが、「メダル」によって、朝原の人生は(一介の元・運動選手のサラリーマンから)成功を約束されたものへと一変した。
 これだけ待って、最後の最後に勝ち逃げし、途端に開けてくる人生も珍しい。
 人生は短時間で変わる・・・こともある。
 
 【その5:逃げ勝ち】
 マラソンで王者となったワンジルは、五輪を前にトヨタ九州に辞職願いを出し「なんたる非常識者」と、関係者を呆れさせていた。
 が、勝てば官軍。彼は運を自力で引き寄せた。
 リスクをしょって勝ったのも立派だが、頭の方もクレバーで。
 日本語でのインタビューでは「日本のコーチ(仙台育英&森下広一)の教えのお陰」とダメを押した。
 「日本のノウハウ・貢献」が認められたことで、少なからぬ関係者はワンジルを内なる人と認識。納得・満足して快く送り出そうという気分になり・・・ワンジルにはかくして日本とは一線を引いた、第三の人生が開けることになった。
 
 【その6:風が変わった陸上界】
 形勢逆転・・・ってほどの話ではないが、英米のバトンミス+朝原ほかの粘りによって、明らかに日本陸上界への風向きも変わった。
 もしあのメダルがなければ、さしずめ最終日に体調不良で最下位だった男子マラソンの佐藤なぞ、「敗戦の象徴」にされても仕方ない所だったが、惨敗続きで針のむしろにいた、日本陸上チーム首脳陣へのバッシングも静まった。
 ほとぼりが覚めた後にも、日本陸上界には強運のかけらが残っており。
 何とハンマー投げの2・3位がドーピング・・・2大会連続繰り上がりで、室伏に銅メダルの可能性が出てきた。
 昔、一発勝負に強い「北沢お守り」というのがあったが、これからは一発逆転、補欠合格用の「室伏お守り」みたいのができるかも知れない。
 
 【その7:北の湖理事長】
 ドーピングと暴力、そして大麻・・・どれが一番悪いことかは微妙だが。
 大相撲は大麻騒動で大変である。
 見ている側からすれば、どう見ても一番けしからんのは八百長だと思うが。
 「抜き打ち検査」ではめられたのは、実は北の湖?
 この人も星野さん同様、再起の目は薄いかも知れない。
 
 【その8:腐っても自民党】
 無風に終わった民主党党首選。
 が・・・降ってわいたように、時を経ずして福田首相が辞任した。
 「どつぼ」「終了」かと思いきや。
 麻生、与謝野、石原、小池・・・なんだかここ2-3日は、自民党の方が健全で元気な感じに見えてきた。
 果たして形勢は逆転していくのか?

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