仕事史(その4)
4 事業ノウハウ蓄積期
1996年
37歳。「柱となる3事業」を継続・発展させるかたわら、この年度からのテーマは「年間数個のペースで新規事業を立ち上げ、広域組織としての事業ノウハウを確立すること」へと移った。
新規事業として実施したのは英語版ガイドブックの製作(タトル出版)、わが国最大規模(当時)の海外エージェントツアー(12カ国、32社)、歴史街道iセンター(広域観光案内所: 43ヶ所)のネットワーク形成、「エッセーロマン歴史街道」のビデオ発売(NHK)。
また、通産省の支援(実験的事業)を活用し、わが国で始めての本格的HPを立ち上げた。
協議会運営面では「歴史街道第二期計画~『分権』の波、関西から~」を執筆。
整備面では「歴史街道モデル事業整備プラン」を室生村(奈良県)、木津町(京都府)、乙訓・八幡地区(同)、枚方市(大阪府)、今庄町(福井県)、大津市(滋賀県)、加西市(兵庫県)、紀の川大和街道周辺地区(和歌山県)で策定した。
県別計画では、三重県において「みえ歴史街道構想『むすびのくにづくり』」が策定。
「海外フォーラム」実施は8都市。うち、ロサンゼルス、ボストン(桂枝雀さんとも)、サンパウロ、シカゴ、サンフランシスコにて講演をおこなった。
その他、大阪における「アジア太平洋地域の国際観光促進シンポジウム」(白幡洋三郎、ジョン・ハッチソン、阿部功、上原恵美、清水洋一郎氏らとも)などに出演。
1997年
38歳。新規事業としては、市町村マークの制定、外国人留学生を対象としたツアー、旅行者(風の人)と住民(土の人)が一緒になって地域づくりへの提案をおこなう「歴史街道旅モニター」など。
「旅モニター」は後の「市民参加型ワーキング」のはしりとなった。
「歴史街道モデル事業整備プラン」策定は南条町(福井県)、近江八幡市(滋賀県)、高槻市(大阪市)、宝塚市(兵庫県)、龍野市(同)、吉野町(奈良県)、新宮市(和歌山県)など。
「海外フォーラム」は7都市で、うちミュンヘン、ワシントン、ミネアポリスにて講演。
また、立教大学観光学部大学院では「歴史街道講座」を受け持った。
その他、奈良における「21世紀のグランドデザインを語る会」(伊藤滋、河野光雄、藤原昭、高松亨氏らとも)、橿原における「まほろばのまち・みちづくりシンポ」(千田稔氏らとも)、川西における「阪神を演出する」(石森秀三、キダタロー、永井由起子氏らとも)「歴史街道を語ろうトーク&ライブ」(原田伸郎氏らとも)などに出演。
松下政経塾訪中団のメンバーとして朱副首相・銭外相ほかと面会(前原誠司・中田宏・逢沢一郎氏らとも)。
1998年
39歳。新規事業は3つの博物館(飛鳥・奈良・京都)における4ヶ国語音声ガイドシステムの導入、主要16ホテルにおける「歴史街道案内コーナー」の設置、韓国の学校教員2000人を対象にした「日本内の韓民族史」ツアー、歴史街道ふるさと小包(42万部)など。
「歴史街道モデル事業整備プラン」策定は金津町(福井県)、土山町(滋賀県)、亀岡市(京都府)、篠山市(兵庫県)、洲本市(同)、大宇陀町(奈良県)、口熊野地区(和歌山県)。また、兵庫県において「兵庫歴史文化回廊構想」が策定され、国関係では「全国総合開発計画」に近畿地域の主要施策として「歴史街道」計画が位置づけられた。
「海外フォーラム」は7都市。うちロンドン、ベルリン、マドリッドにて講演。特にロンドン開催分は、ワールドカップに先立ち日韓の政府観光機関が共同開催する初のイベントであり、その実現のため両国政府関係者の調整役を果たした。
その他、仙台における「地域連携軸シンポジウム」、長岡京における「風格ある地域づくりシンポジウム」(村橋正武、高田光雄、諸川美那氏らとも)などに出演。
協議会収入が初の2億円超え、「歴史街道倶楽部」会員も1万人を突破。
1999年
40歳。最も力を入れた新規事業は、外国人への情報提供事業。
中国におけるわが国初の海外番組として北京放送ラジオにおける番組「神遊関西」を放送(89回)。
また、この年に始まった海外テレビ局のサポート事業の推定視聴者累計は10億人近くに及ぶ。
地下鉄駅への「駅番号」導入提案(すでに実現)や、大阪・曽根崎通(国道1号・2号)における「4ヶ国語音声観光案内板」の設置などの、受け入れ体制整備の先頭にも立った。
「歴史街道モデル事業整備プラン」は永平寺町(福井県)、園部町(京都府)、口丹後地区(同)、海南市(和歌山県)。
「海外フォーラム」は6都市で開催し、うち釜山、バンクーバー、シアトルにて講演。
その他、横浜における「日本青年会議所全国大会」、奈良における「城下町ルネッサンンスfromおおうだ」(細川護熙氏らとも)などに出演。
「歴史街道3期計画」を執筆。
2000年
41歳。新規事業は「10ヶ国語HP」(日・英・中・韓・仏・独・伊・露・スペイン・ポルトガル)の開設、中国語ガイドブックの発行、歴史街道物産倶楽部、ボランティアガイドによる定点案内(春秋・26組織が参加)など。
「歴史街道モデル事業整備プラン」は北丹後地区(京都府)、柏原町(兵庫県)、生野町(同)。
「海外フォーラム」は2都市で、うちソウルにて講演。
当初目標であった「関西新空港へ乗り入れている主要都市全てで開催」を達成する。
国関係では上記HPを「インターネット博覧会」(通産省)に出展。
その他、大阪における「交通基盤を活かした地域の交流促進戦略シンポジウム」(中村良平、村橋正武、大桃美代子、内山弘美氏らとも)などに出演。広島商工会議所、日本観光学会(大分)等で講演。
2001年
42歳。「歴史街道推進協議会 発足10周年記念フォーラム」開催。関西でのシンポジウム主催は今日までにのべ30回程度。
新規事業としては、わが国の観光系事務所として初めて「歴史街道推進協議会北京事務所」を開設したほか、国内関係では町家店舗のネットワーク形成、スルッと関西やドライブウェイ協会との共同事業推進に取り組んだ。
ツアー実施が年間30本に。
「歴史街道モデル事業整備プラン」は阪南市(大阪府)、高野町(和歌山県)、御津町(兵庫県)、西熊野街道周辺地区(奈良県)で策定。
その他、「街道フォーラムin長崎」(糠谷真平、藤本貴也、田中孝治、榛名純一氏らとも)などに出演。
ミラノへの関西経済連合会ミッションに参加。
2002年
43歳。新規事業としては「100人委員会」の設置、京都府・奈良県連携による「六都再見」連続イベント(飛鳥京・藤原京・平城京・恭仁京・長岡京・平安京)、外国人割引店舗のネットワーク、サンケイ新聞全国面における「歴史街道プレゼントコーナー」の掲載(100回程度)など。
東京フォーラム「歴史街道計画10年の歩みと京都・奈良の旅」開催。東京でのシンポジウム開催は現在までにのべ13回。「テーマルート」を「3つのネットワーク」(紀伊半島、古代史=南大阪―飛鳥・丹後+但馬、戦国ゆかりの街=播磨+滋賀+福井)へと見直すことなどを盛り込んだ「歴史街道第四期計画」を執筆。
「歴史街道モデル事業整備プラン」は中町(兵庫県)、丹波町(京都府)、那智勝浦町(和歌山県)で策定した。
その他、京都にて「環太平洋アカデミックフォーラム」「京への道、旅人のまなざしシンポジウム」(井口和起、宗田好史氏らとも)、徳島にて「日本エコミュージアムシンポジウム」(水口昭彦、北島亨、池田啓氏らとも)などに出演。
ミラノへの関西経済連合会ミッションに参加。
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